「壁があったら画面で埋めろ!」
編集部ではかねてから、この主張を繰り返してきた。テレビの画面サイズと視聴距離は一般的に3Hが理想と言われる。3Hとは高さの3倍という意味。60V型のテレビであれば、画面サイズは幅132.9×74.8㎝。つまり2メートル強の距離になる。これはハイビジョンの視聴には、画角30度が最適という考え方に即したものだ。
一方、THXでは視聴時の最適な画角を26~40度としている。つまり映画館の臨場感ある映像を体験したいなら、3Hより一歩前に出て映像を視聴すべきなのだ。特に最新の高画質なBDはシネスコサイズなどと呼ばれる、ハイビジョン放送(16:9)より横幅の広い映像(2.35:1)なので、画面は一回り小さく表示される。3Dの没入感を高めるためにも広い画角は必要だ。
つまり、映像体験を満喫するためには、テレビのサイズは大きければ大きいほどいい。それはあなたが仮に、6畳間のワンルーム住まいだったとしても、同様なのだ!
ワンルームでの視聴に付きまとう、映り込みという問題
さて以上の理由から、6畳間でも60V型以上の大画面を狙うというのは合理的な結論なのだが、ここでひとつ問題がある。
それは生活空間と一体化したワンルームマンションでは、テレビの周りの家具や本棚、そして自分自身……など様々なものが画面に映り込んでしまうという点だ。
特に最近の薄型テレビで主流のグレアパネル(光沢パネル)は、色の鮮やかさや高いコントラストを感じる反面、鏡のようにいろいろなものを反射してしまう。大画面であれば、そのぶんだけ周囲のモノが映り込んでしまうわけで、せっかくの大画面+高画質なテレビにもチラチラと余計なものが映って、気が散ってしまう。感動で涙した映画のエンドロールに、ボンヤリ映った自分の顔を見た際の幻滅感は計り知れない。
そうだ。これまでの大画面テレビの盲点。それは映り込みだったのだ!
しかし、解決不可能に思えたこの問題に応える結論をシャープが導き出した。それがナノレベルの技術を活用し、映り込みを極限まで抑えた液晶パネル「モスアイパネル」搭載のAQUOS XL9だ!
ここではAV評論家の折原一也氏とともに、シャープが送りだした、画期的な液晶テレビ「AQUOS XL9」の魅力に迫っていこう。
AQUOS XL9とは?
紹介する「AQUOS XL9」は、10月に発表されたばかりのシャープ液晶テレビのフラッグシップモデル。“蛾(モス)の目(アイ)”の仕組みを応用し、液晶パネルの外光反射率を大幅に低減する技術を採用。外光反射は従来の低反射パネルと比較して実に1/4に抑えられている。
4原色のクアトロン+3D表示にも対応。アルミフレームを使用したデザインは、額縁の両脇部分を黒くすることで画面の広がり感を高めている。
また音にこだわったのも特徴。スピーカーはサブウーハーとステレオスピーカーの2.1ch構成。視聴する人の方向に配置された左右のスピーカーはそれぞれ独立した密閉型ボックスに収まっており、70V型や80V型では、その容積も従来の2倍になっている。ツィーターも内蔵しており低音から高音まで幅広くカバー。豊かな音域を実現したほか、ヤマハの「AudioEngine」によるクリアな音声と自然な音の定位がウリだ。
またUSB HDDへのダブル録画や「ビジュアル モーションガイド」など、テレビとしての機能も充実。機能に死角のないハイエンドモデルであると同時に、モスアイパネル搭載のオンリーワンの価値も提供する。
“モスアイ®” は大日本印刷株式会社の商標または登録商標です。