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映り込まない液晶テレビが、大画面の映像体験を変える

6畳間+大画面に新条件、モスアイパネル搭載AQUOS XL9を狙え

2012年11月30日 11時00分更新

文● 折原一也、編集部、写真●篠原孝志

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映り込み低減を優先するか、
それともクリアな映像表現を優先するか ⇒両立できます!

 AQUOS XL9の高画質を語る上で注目したいのが、外光の映り込みを大幅に低減する「モスアイパネル」という自然から学んだ技術を初めて採用したことだ。

AQUOS XL9。写真は最大サイズの80V型

 家庭のなかで最も、大画面の液晶テレビが設置される場所は「リビング」だ。ここには蛍光灯などの明るい照明が設置されるのが通常。つまり外光の映り込みが発生し、画作りにも高コントラストが要求される。視聴環境としては悪条件が揃っている。

 しかしシャープは、従来から画質の基準を家庭で最も薄型テレビの視聴されているリビングで高画質に視聴できることを重視してきた。テレビコントラスト1000万:1というスペックを打ち出すなど、“明るい照明下での高画質”実現に最も積極的に挑み続けてきたメーカーでもある。

従来の液晶テレビとモスアイパネル搭載モデルの比較。手前が一般的な光沢パネル。奥が非光沢パネル。どちらと比べても美しい

 液晶テレビで外光の映り込みを軽減する方法のひとつに、低反射のノングレア(非光沢)タイプ液晶パネルの採用がある。シャープの液晶テレビ「AQUOS」シリーズでは一般的に使用されており、今回紹介するXL9シリーズ以外でも使用されている。

 一方で、液晶テレビ全体のトレンドを見ると、映り込みは発生するがコントラストが高くクリアな映像表示が可能なグレアパネルを採用する製品が増加する傾向にある。

 つまり画面への映り込みの低減を優先するか、クリアな映像表示を優先するか。その選択に各社が頭を悩ませるという状況が生じているのだ。

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