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年末年始の里帰りをサポート! 最新カーナビはここまで進化した! 第2回

年末年始を渋滞知らずで越えられるカーナビはこれだ!

2012年11月22日 12時00分更新

文● 末岡大祐/ASCII.jp編集部

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 前回はカーナビの歴史やどのようなタイプがあるのかを紹介した(関連記事)。今回は国内の主要メーカーが発売しているフルナビを中心に、カーナビカタログをお届け。モニターも年々大きくなっており、ついには9型のものまで飛び出し、タブレット端末と変わらない大きさになってきた。スマホ連動も当たり前にあり、ナビゲーション以外にもたくさんの機能と技術が搭載された2DINのフルナビたち。まさに車内のエンターテイナーと呼ぶにふさわしい。

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車種専用設計モデルで最適化!
パナソニックの最新Lシリーズ

 パナソニックといえば、ハイエンドモデルの「Strada」(ストラーダ)シリーズが真っ先に思い浮かぶ。そんなストラーダの最新モデルからLシリーズとSシリーズを紹介しよう。

 Lシリーズは8型モニターの「CN-LS810D」と7型モニターの「CN-LS710D」の2モデルで、「ビューティフルキット」という車種専用の取り付けキット(別売り)を使って取り付ける。これにより、車種に応じた最適の環境で使えるようになる(対応車種はこちらを参照)。逆に、ビューティフルキットを使わないと取り付けできない(サイズの都合上)。最近ではステアリングにスイッチがあったり、ハイブリッドやEVといったクルマにはすでに専用のモニターがついているので、なかなか純正以外のナビをつけるのが厳しい。しかし、そういった問題を解決して純正のようにきっちりと装着できるようにするのがビューティフルキットなのである。しかも音響も車種ごとにチューニングされているというから、音楽鑑賞にも強い。車種はかなり限定されるが、人気のクルマばかりなのでターゲットをきっちり絞った感はある。8型モニターはミニバンなどの大型から中型車、7型モニターはコンパクトカー向け。

CN-LS810D

CN-LS810D

 発売時期だが、CN-LS810Dは発売中で、CN-LS710Dは12月中旬以降の発売になる(車種によっては来年のものもあり)。価格はCN-LS810Dの場合本体が12~13万円、ビューティフルキット込みで15万円ほど(ネット通販サイト調べ)。CN-LS710Dはこれより1~2万円ほど安くなる見込みだ。

 ナビとしての機能だが、CN-LS810DとCN-LS710Dは画面の大きさ以外の仕様は同じだ。ディスプレーに静電容量式を採用したことで、タップやスワイプ、そしてマルチタッチといったスマホのような操作感になった。地図データは16GBのSDカードに2012年度版が収録されており、最大3年分の更新データが付いてくるので当分の間は最新の地図が使える。運転中は画面上のアイコンが消えて、ディスプレー全体に地図が表示されるので、視認性に優れている。

 エンターテインメント機能だが、地デジはフルセグ(4×4)に対応。パナソニック独自の「PEAKS」プロセッサーで映像信号の入力から出力までをフルデジタル処理しているので、地図もクッキリ表示される。また、パナソニックのブルーレイ/DVDレコーダー「DIGA」、薄型液晶テレビ「ビエラ」に録画したTV番組を、SDメモリーカード経由で外に持ち出す「番組持ち出し」に対応しているので、高精細なディスプレーで録画番組を楽しむこともできる。

これが車種専用の取り付けキット。トヨタのアクア専用

トヨタ・アクアへの装着例。7型のモニターでもジャストフィット

 また、最大のポイントがスマホ連動だ。ドライブ専用アプリの「おでかけナビサポート ここいこ♪」をインストールしたスマホがあれば、Bluetooth接続でスマホから目的地を設定することができるほか、データベースから検索した観光やグルメスポット、もしくは地図上で見つけた任意の場所も目的地として登録できる。時間帯や季節に応じて、近くのオススメスポットを紹介してくれる機能も搭載。クルマに乗る前に目的地を設定しておけば、車内でBluetoothと接続したときに簡単な操作だけでカーナビにルートを送信してくれる。対応OSはiOS 4.3以上とAndroid 2.2以上。

スマートフォン連携

主な機能

  • 8型(7型)ワイドVGA(800×480ドット)
  • 静電容量式タッチパネル
  • SDカード 16GB
  • ステアリングスイッチ対応
  • ビューティフルフィット
  • DSRC対応
  • Bluetooth
  • フルセグ
  • 4×4チューナー
  • スマートフォン連携
  • 新東名高速道路対応
  • CDリッピング

2種類の大きさから選べる
Sシリーズ

 Lシリーズと違って、車種ごとの専用設計はないが、取り付けキットを使わなくてもインストールできるSシリーズ。「CN-S310WD」と「CN-S310D」の2モデルがラインナップされているが、ナビとしてのスペックは同じで、横幅のみ違うだけだ。CN-S310WDが200mmのワイドコンソール用、CN-S310Dが180mmのスタンダードコンソール用。価格はどちらも8万円前後で発売中(ネット通販サイト調べ)。

CN-S310WD

CN-S310D

 ディスプレーは静電容量式で、スマホ的な操作ができる。例えばダブルタップで1段階詳細な地図を表示、、ピンチイン・アウトで地図の大きさを変更できるといった「モーションコントロール」機能を搭載している。

 また、Lシリーズと同じく専用アプリ「おでかけナビサポート ここいこ♪」を使ってのスマホ連携も可能。スマホで検索した結果をカーナビ本体へ転送など、できることはLシリーズと同様だ。地図データは最新の2012年度版で新東名のデータも収録されているのが特徴。ウェブサイトでユーザー登録をしてアンケートに答えると最大3年分の地図更新データがダウンロード可能になる。

 そのほかのエンタメ機能は、地デジ、DVD再生、音楽CDのリッピング、別売のiPod/USB接続用中継ケーブルを使ってのiPod連携、FM/AMラジオ受信などがある。音響面では定格出力18W×4、最大出力50W×4のアンプを搭載しているので、ダイナミックな音質が楽しめる。

CN-S310WDの装着例

CN-S310Dの装着例

主な機能

  • 7型ワイドVGA(800×480ドット)
  • 静電容量式タッチパネル
  • SDカード 16GB
  • ステアリングスイッチ対応
  • DSRC対応
  • Bluetooth
  • フルセグ
  • 4×4チューナー
  • スマートフォン連携
  • 新東名高速道路対応
  • CDリッピング

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