新型「QUMI Q5」は昼間のオフィスで真価を発揮する！

2012年11月15日 13時00分更新

文● 林佑樹

入力先に事欠かないのも「QUMI Q5」の魅力。失敗が許されないビジネスシーンでの心強い武器になる

純正の振動スピーカーは機能豊富で必携の1台

　さらに、周辺の音が大きい場所や広い会議室での打ち合わせ、または人数が多い場合を見てみよう。映像面では心配ないが、音声面での心配は多い。

　打開策としてスピーカーなどを準備するには、別途PA系機器の操作が必要だったり、そもそも用意されていなかったりして大変なのだが、純正オプションの2製品「QMSP-10B」もしくは「QMSP-05N」で解決できる。

　どちらも見た目は円筒形スピーカーなのだが、底面の振動板を使ってテーブルの板面を震わせることで、スピーカーの役割を担わせる仕掛けを備えているのだ。中低音域が補強されるため、聞き取りやすい音声になるし、安定感のあるイメージを出したいときにも便利だ。BGMを使用する場合も安っぽい音に聞こえないので心理的効果が期待できる。

　特に「QMSP-10B」はBluetooth対応のマイクスピーカーで、時間との戦いになりがちな営業先でのプレゼン時に、面倒な接続作業から解放されるという大きな利点を持っている。

　なお、これら「QUMI Q5」の純正オプションは、前機種の「QUMI Q2」そしてエントリー機の「QUMI Q2-Lite」でも問題なく接続可能。両機種のユーザーも機能の底上げができるのは嬉しい仕様だ。

「QMSP-10B」と「QUMI Q5」のサイズ比較。「QMSP-10B」は、上部に蛇腹構造を持ち、蛇腹を伸ばしたときは高い音が通るようになる。またマイクやBluetoothも備えている

「QMSP-05N」と「QUMI Q5」のサイズ比較。USBでの有線接続で音を再生するのみだが、microSDカードの読み込みに対応している。自身の主な用途と照らし合わせてどちらか選択するといい

「QUMI Q5」を忍ばせてペーパーレスの打ち合わせに挑め！

　エコや経費削減ということで、ペーパーレス化は進んでいる。タブレットデバイスの登場でだいぶ楽になったが、保険として紙の出力も別途携帯しているハズ。しかし「QUMI Q5」なら、その部分をHDMI入力、アナログ入力、USBメモリー、Wi-Fiといった豊富な予備手段で補えるため、真のペーパーレス化を実行できる。

　わざわざ部屋を暗くする必要がないのも、やはりチェックポイントだ。光量調整が行なわれていない編集部フロアでの実用チェックでは、視認性に問題がなく、相手との資料シェアも容易だった。必要であればレーザーポインターを用意すればいいし、既存環境への組み込みのしやすさは秀逸。使い勝手重視の設計がよく伝わってくる。

　ペーパーレス化を加速させたいと考えているのならば、万が一のトラブルに際しても柔軟に対応するデバイスが必須。「QUMI Q5」は、ビジネス用途でもモバイルプロジェクター導入に踏み切っていい説得力を十分に持っている。

「QUMI Q5」仕様一覧
製品名	QUMI Q5
明るさ	500ルーメン
ネイティブ解像度	WXGA（1280×800）
最大入力解像度	UXGA（1600×1200）
コントラスト比	10000:1
光源寿命と光源タイプ	3万時間（LED光源）
ディスプレーデバイス	HD Pico DLPR Technology by Texas Instruments
投射比	1.55:1（距離/幅）
画像サイズ	30～90インチ
投射距離	100～300cm
ズーム比	固定レンズ
アスペクト比	16:10（標準）、4:3、16:9
垂直台形歪み補正	±40
色再現性	約10億7000万色
音声出力	2W モノラル
対応ファイル	JPEG、PNG、BMP、DOC、XLS、PDF、PPT、MP4、MOV、MP3、WMA、OGG、ACC、H264（編集部調べ）
入出力端子	HDMI、AV Mini-Jack、Mini-Jack Audio-Out、USB、Universal I/O（24-Pin Connector for VGA/Component Input）
重さ	約490g（ACアダプターを除く）
外形寸法	幅160×奥行き102.4×高さ32.3mm
ファンノイズ（dB）	標準28dB、最大36dB
電源	AC 100-240V、50/60Hz
消費電力	最大65W、待機時0.5W
使用環境	動作温度5～40度
保証	一年間の必要交換部品と修理の無償保証
付属品	ACアダプター、VGAケーブル、HDMI ケーブル、RCA端子AVケーブル3ピン（メス）、QUMI専用Wi-Fiドングル、収納ポーチ、リモコン、Document Kit（保証書、クイックスタートガイド、ユーザーマニュアルCD、安全のしおり）