アジアでiPad miniに熱狂しているのは日本だけ?
iPad miniをはじめとした製品が発表されたAppleの発表会は、世界中で報道された(関連記事)。
筆者が普段チェックしている中国、インド、東南アジアのニュースサイトにおいても多かれ少なかれ報道された。いや、日本人がイメージするよりずっと少なく報道されたといっていいだろう。
筆者が見ているアジア限定でいえば、日本以外では、デジタル製品利用人口が高い中国での食いつきが最もよかったように思う。それでも日本のメディアほど集中して発表会紹介やレビューをすることはなかった。
ファーストインプレッションのレビューの中で、日本はいい意味で書き手も読み手も技術オタクで、かつモノ作りのこだわりを理解する人が多いと改めて感じた。
アジアではiPad miniのスペックが不評
アジアの国々のレビューは、スペック至上主義のところがあり、レビュアーはスペックやベンチマークなどの数値だけで製品を判断する一面があるように思う。
Appleの発表会においても、せっかくそこに実物があるにも関わらず、触ったときの印象、感覚的な体感速度についての記載された記事は筆者が見た限りでは確認できなかった。
読者もスペック至上主義となる中で、プロセッサが第4世代iPadがA6X、第3世代iPadがA5Xに対し、iPad miniはA5なのが気に入らないという反応も各地で見かけた。
iPhone、いや今どきのApple製品は、世界的に評価されそうな機種に見えて、アジアという枠組みで見ればクセのある製品である。エンターテイメントとクリエイティブのあたりで直感的で楽しいことを訴えて、見た目も洗練されていてスマートだが、それが先行するためにビジネス向けには向いていない印象を各地で感じる。
認知はされているので持つだけでステータスは表現できるが、裏を返せば地場メーカーや中国産のスマートフォンやタブレットに比べて敷居が高い。ニュースで報じられるため、その話題性から認知している人は多いが、さりとて多くの国では販売されておらず、Apple製品を買うなら輸入業者か外国に出稼ぎに行った親族友人を頼りにするしかない。
前提としてどんなデジタルガジェットやソフトウェアやコンテンツがウケるかは、各国の国民性によるところが大きい。価格面はもちろん大事な要素。
加えて、中国人のようにデジタルガジェットを持って遊びたいのか、インド人のように自身のビジネスやスキルアップへと繋げたいのか。ポータブルなデバイスなら、持つことでブランドバックを持つような効果があるかどうかというのもある。
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