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いい音で音源を楽しむための基本を解説 PCオーディオ入門 ― 第3回

野村ケンジが教えるPCオーディオの基本

佐武宇綺が学ぶ!  ヘッドホンアンプの必要性

2012年10月15日 20時00分更新

文● MacPeople編集部、講師●野村ケンジ、生徒●佐武宇綺、写真● 今井宏昭

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パフォーマンスガールズユニット「9nine」(ナイン)のメンバーとして音楽活動もしている佐武宇綺さん(愛称:うっきー)。曲を歌う側の人間として、曲に含まれている音の表現をもっと体感したい! と「オーディオ」女子を目指すことを決意。オーディオについて学ぶべく、オーディオビジュアルライターの野村ケンジ氏から、厳しい講義を受けることになりました。第3回は、ヘッドホンアンプを導入するメリットについて学びます。iPhoneやiPodにヘッドホンをつないだだけでいい音になる、というのは間違い。その理由について紹介しましょう。

Mac_Audio_201210_01-02曲を歌う側の人間として、曲に含まれている音の表現をもっと体感したい! と「オーディオ」女子を目指すことを決意したうっきー。オーディオについて学ぶべく、オーディオビジュアルライターの野村ケンジ氏から、厳しい講義を受けることになりました

佐武宇綺がヘッドホンアンプをチェック!

野村 まず、AKGのヘッドホン「Q701」を、iPhoneのヘッドホンジャックに直接つなげて聴いてみてください。

佐武 すごく抜けがいいんですけど、なんか聞こえにくいですね。音量を上げても、ふわふわーっというか、すかすかーって感じで。音が悪いとかじゃなくて、何か物足りないというか……。

野村 これまでのヘッドホンと比べると、余計にそう感じるかもしれないですね。このヘッドホンなどは、特にヘッドホンアンプがないとダメなモデルなんです。

●ヘッドホンアンプ「FiiO E11」を挟んで試聴中(曲:ライオン)……

佐武 え!? やばいやばい! やばいです!! 音が繊細すぎて全然違う。声が違う。ランカちゃんが超近くにいる感じがします。こんなにちっちゃいものをつなげただけなのに……。

野村 音の解像度が違って聞こえると思います。

佐武 「解像度が高くなると空間表現が広がる」ってことですね。こっちに誰がいて誰がいて、っというのがわかります。

野村 ヘッドホンアンプはなぜ必要なの? iPhoneやiPodに普通にヘッドホンをつないでも音が鳴るのに? と思っている人は多いと思います。でも、実際に聴いてみるとわかりますよね?

佐武 パワーが足りないってことですか? いいヘッドホンを動かす力が、iPhoneやiPodにはないんですね。

野村 そういうことです! 要はヘッドホンアンプを挟むと音が良くなるというよりも、ヘッドホンアンプによってヘッドホンの能力が引き出される、という表現のほうがわかりやすいかもしれません。ヘッドホンをきちんと動かして音を良くするためには、パワーが必要なんです。「トランジェント」というポイントを第1回でお話ししましたが……。

佐武 ズレることなく、目的の音だけを出すことですよね。キレがある音……。

野村 そうです。そのためには、できるだけヘッドホンのユニットが動かないほうがいいんですね。高級ヘッドホンは届いた信号に対して、ピンポイントで動くようにできているので、とても動きにくいというわけです。

佐武 だからパワーが必要なのか……。

野村 そして、ヘッドホンアンプの必要性ですが、傾向としてはヨーロッパ製が来て、次にアメリカ製という感じです。

佐武 そうなんですか?

野村 生産国によってヘッドホンユニットの動かしやすさ(鳴りやすさ)が違うというのがあります。日本製というのは鳴りやすく作っています。アメリカ製は音質や雰囲気を重視するので、若干鳴りやすく。最後にヨーロッパ製は鳴りにくいものが多いですね。僕の私見で言わせてもらうと、各国の電圧も要因のひとつかなと思っています。ヨーロッパは電圧が高いので、そもそもパワーが出るんです。それを日本に持ってくると弱く感じるわけですね。

佐武 なるほど! さっき聴かせてもらったヘッドホンは、ヨーロッパ製ってことですね。ヘッドホンアンプを挟むことで、まったく違う音になりました!

野村 「AKG(アーカーゲー)は鳴りにくいよね」とか言うと、ちょっとかっこいいですよ。

佐武 あかげ? 「AKG」は「アーカーゲー」って呼ぶんですね。すごい! AKB48みたい!

野村 いや、違います(笑)。「AKB」は「アーカーベー」になります。アルファベットをドイツ語読みしているんです。

佐武 あ、そうなんですね(笑)。

野村 だからAKGはヘッドホンアンプを付けたほうがいいよね、とか、シュアはもう少し鳴りやすいよね、とか言うと通っぽくなりますよ。

佐武 おぉ! 真似してみます!

野村 実はヘッドホンアンプにもいろいろと種類があるので、聴き比べてみますか?

●「FiiO E11」を挟んで試聴中……

佐武 今度はモンスターのヘッドホンをつないでみたんですけど、すごく音が広がりますね。バイオリンの音がよく聴き取れます。これが解像度が上がったってことですね!

野村 ヘッドホンアンプによって、ヘッドホンが従来の力を出したんですね。

佐武 ただ、この状態だとiPhoneの操作がしにくいのがちょっと……。

野村 実はこんなアイテムがあるんです。バンドではなく、この「ポタぴたシート」を付けると気になりませんよ。

佐武 すごい! すごいこれ! めっちゃいいじゃないですか! このまま持って帰ります(笑)。

野村 こんなに小さなヘッドホンアンプもあるんですよ。

佐武 え!? ちっちゃい! これでも音が変わるんですか?

●「FiiO E6」を挟んで試聴中……

佐武 サイズからは想像できないくらい低音が出ますね。ボンボンする。ただ、ベースが響いて来てボーカルが聞こえにくくなる気がします。低音重視の人には、コンパクトだしお勧めかもしれないですね。

野村 最後に、これもヘッドホンアンプなんです。こちらは、Macとつないで使ってみましょう。

●「DA-100」を挟んで試聴中……

佐武 これは、さらに音がクリアになった気がします。

野村 次回で少し詳しく触れますが、DACという処理もここでやってしまっているので、よりクリアな音になるんです。

佐武 なるほど。でも、iPhoneやiPodと一緒に持ち歩くことはできないですよね。

野村 そうですね。

佐武 私は、普段、外出先でもヘッドホン+ヘッドホンアンプで音楽を聴きたいと思いました! いままでヘッドホンアンプ付けてなかった人は、絶対に付けたほうがいいですね。あなたのヘッドホンは、きっとまだまだ活躍できます!

Mac_Audio_201210_01-02ヘッドホンアンプ「FiiO E11」を挟んで聴いたヘッドホンの音に驚く佐武さん。「いままでなだったんだろう? って思うくらい音が違います」とのことで、その日から使い続けるくらいお気に入りのアイテムになりました

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