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いい音で音源を楽しむための基本を解説 PCオーディオ入門 第4回

野村ケンジが教えるPCオーディオの基本

佐武宇綺が学ぶ! スピーカーの違い

2012年10月22日 23時30分更新

文● MacPeople編集部、講師●野村ケンジ、生徒●佐武宇綺、写真● 今井宏昭

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パフォーマンスガールズユニット「9nine」(ナイン)のメンバーとして音楽活動もしている佐武宇綺さん(愛称:うっきー)。曲を歌う側の人間として、曲に含まれている音の表現をもっと体感したい! と「オーディオ」女子を目指すことを決意。オーディオについて学ぶべく、オーディオビジュアルライターの野村ケンジ氏から、厳しい講義を受けることになりました。第4回は、スピーカーについて学びます。パワードスピーカーとパッシブスピーカーの違い、そしてパッシブスピーカーと一緒に使うUSB DACやパワーアンプの役割などを見ていきましょう。

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曲を歌う側の人間として、曲に含まれている音の表現をもっと体感したい! と「オーディオ」女子を目指すことを決意したうっきー。オーディオについて学ぶべく、オーディオビジュアルライターの野村ケンジ氏から、厳しい講義を受けることになりました

佐武宇綺がスピーカーをチェック!

野村 スピーカーは大きく分けると2種類あります。パワードスピーカーパッシブスピーカーです。

佐武 パワードはパワーがあるんですか?

野村 そんな感じかもしれません(笑)。この2つは何が違うかというと、「パワーアンプ」と呼ばれるものが入っているか入っていないか。

佐武 あ、ヘッドホンアンプみたいなものですね!

野村 そうです。ヘッドホンアンプはヘッドホン専用のものですが、パワーアンプはスピーカーなどを駆動させるために使います。オーディオ信号は電流が流れているんですけど、それを増幅させないときちんとした音として聞こえません。その役割を担っているのがアンプで、それがあってはじめてスピーカーは鳴るんです。そしてそのパワーアンプが入っているのが「パワードスピーカー」です。

佐武 「パワード」ですね。覚えました。ということは、アンプが入っていないほうはそのままだと鳴らないんですか?

野村 その通りです。鳴らすためにはパワーアンプを用意しなくてはいけませんが、それはあとで改めてお話します。

●パワードスピーカー「ELAC AM50」とパッシブスピーカー「ELAC BS 52.2」を比較

野村 実はこの2つのスピーカーは、見た目がほとんど同じなのですが、まったく違うスピーカーなんです。

佐武 いえ、まったく一緒です。

野村 違いがあるんですよ。よく見てください。わかりますか?

佐武 あ、ボタンがある!

野村 そうですね。ボタンがあるほうがパワードスピーカーで、もうひとつのほうがパッシブスピーカーです。パワーアンプが入っているほうは電源が必要だったり、音量を調節すつためのレバーがあったりします。アンプのありなしは、こんなところですぐに判断できます。

佐武 わかりやすいです!

野村 そして、スピーカーは左右2対が一般的ですが、パワードスピーカーのアンプは片側にしか入っていません。だから2対の中のひとつは、普通はパッシブスピーカーなんです。

佐武 じゃぁ、まったく一緒ってことですか?

野村 そうですね。だから両方を比べてもまったく違いがわかりません。裏面も一緒です。

佐武 これはわかりにくい……。

野村 今回紹介しているこの2つのスピーカーは、同じメーカーの同じ筐体で、同じ部品を使っています。ではなぜ2つの種類があるのか、実際に音が出る状態にしてみますね。

●「ELAC AM50」とMacBook Proを接続
●「ELAC BS 52.2」と「Carot One」と「DA-100」(DAC)(パワーアンプ)とMacBook Proを接続

野村 デジタルの音をアナログの音に変換するUSB DACも、パワーアンプもコンパクトなものを用意しましたが、それでもこんなに必要です。

佐武 なるほど。断然パワードのほうがコンパクトってことですね。

野村 パワードスピーカーはDACも内蔵していて、USBポートがあるものがほとんどなんです。パソコンとそのままつなげて楽しめます。

佐武 パソコンに音楽を入れていたら、絶対にこっちを選びますよ。

野村 ただ、パッシブスピーカーは用意するものが多くて雑多になりますが、それらの組み合わせを替えて自分の好きな音にできるという魅力があります。

佐武 なるほど! こだわる人はパッシブってことですね!

野村 パワードスピーカーは、もともとDTM用のものだったんです。コンピューターミュージックのために作られた商品なので、アンプが当然のように入っていて、中にはDAC内蔵のものまであります。一方、パッシブスピーカーは昔からオーディオで親しまれてきたものです。パワーアンプなども吟味して、よりクオリティーの高い環境を作れる趣味の世界用ですね。

佐武 真空管のアンプはかわいいし、組み合わせによってはパッシブのほうがインテリアになりそう。

野村 では、両方のスピーカーで音を聴いてみましょう。

●「ELAC AM50」と「ELAC BS 52.2」を試聴中……

佐武 あ、パッシブのほうが、特にバスドラなんですけど、楽器の音が鮮明に聞こえますね。

野村 DACとヘッドホンアンプが変わっただけでも、音の違いが出るのがわかると思います。

佐武 なるほど、みなさんここにこだわっていくわけですな……。

野村 最後に、パワードスピーカーならではの製品を紹介します。左右のスピーカー両方にパワーアンプを入れることで、ワイヤレスを実現している「Xeo」という製品です。

佐武 (Xeo3のホワイトモデルを見て)うわ、めっちゃかっこいい! 欲しい! 私は白が好きで、部屋の家具は全部白にしてるんですよ。テレビも。だからスピーカーも白いのないかなって探していて……。

野村 15万円になります(笑)。

佐武 う……。

野村 このスピーカーは、電源ケーブルしかありません。裏面を見てください。

佐武 ほんと、スッキリしてる! 部屋のどこに置いてもいい感じですね。

野村 トランスミッターにiPhoneやiPodをつなげれば、その中の曲も楽しめます。佐武さんのiPodをつないでみますか?

佐武 はい!

野村 では実際に音を聴いてみましょう。

佐武 あれ? どこから流れるんですか? ここ(トランスミッター)から先がないですけど。

野村 そこからワイヤレスで何もつながずに音楽をスピーカーに飛ばすんです。

佐武 えええ! 隣の部屋にあっても鳴らせたりするんですか!?

野村 そうですね。そういう使い勝手のよさもワイヤレスの魅力です。

佐武 これからはきっと、みんなワイヤレスになるんでしょうね!

●「Xeo3」を試聴中……

佐武 結構小さいスピーカーなのに、迫力があります。音を体で感じられるし……。あとは、聴いていて全然疲れない!

野村 それがいいスピーカーの特徴かもしれません。スピーカーは部屋のどこで聴いてもいい音だし、流れている音が負担になりません。

佐武 スピーカーは大きなもので大きな音って思っていたんですけど、違うんですね。

野村 高性能なスピーカーは、音量が小さくてもすべての音が聞こえるようになっているので、実はそんなに音量を上げなくても楽しめるんです。だから、マンションなどの集合住宅でも大丈夫です。

佐武 そこ、気になるところですよね! 隣の人に「うるさい!」とか言われたら嫌だなって……。

野村 もちろん、大音量にしてしまっては迷惑ですけどね(笑)。

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自分の部屋のインテリアにピッタリだとかで、「Xeo3」の白いスピーカーがとても気に入った様子の佐武さん。ワイヤレスなため裏面のケーブルが少ないこともポイントで、「接続で迷わないですね!」とのこと

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土曜日4時30分~5時放送の音楽番組「開運音楽堂」(TBS)にて、佐武宇綺さんがオーディオを教える新コーナー「佐武宇綺の 人類よ、オーディオでもっと幸せになろう!!」がスタート。初回は10月27日(土)。毎月テーマを変えて、オーディオの素晴らしさを伝えていきます!

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