山崎バニラさんのマイフェイバリットブルーレイ
第1位 三国志 Three Kingdoms
すごい予算をかけて作られているスペクタクル大作です。アクションシーンが過激で、実際の俳優さんに怪我人は出てないのかなって心配になります。それだけにブルーレイディスクの高画質で観ていただきたいと思っています。
これまで歴史物を扱う大河ドラマは、結果的にどちらかが勝つのか、というストーリーを追いかけてみていたのですが、この作品は合戦や戦闘シーンがよくできているので、どういう作戦でどのように見せるのか、ということに興味が向きました。CGなども使っているはずですが、中国の俳優さんは本当にすごいなあと、感心しています。
そして女優さんがものすごくキレイ! 日本のドラマだと、お顔の整った女優さんでも、こんな一面もありますよ的に、おちゃめな面をアピールするような事もあると思うんですけど、このドラマはそういうところがありません。とにかくひたすらきれいなんですよ。それが全員徹底していて、本当にもう見とれてしまいますね。
全95話と物語が長いのですが、1話から18話までの第一章がいまひとつ盛り上がらないので、ここで挫折しかけます。しかし、それを乗り越えればあとは、ハマること請け合いです。ぜひ全話をブルーレイディスクで楽しんでください。
第2位 ヒューゴの不思議な発明 ブルーレイ+DVDセット
この作品は名作なので、まだ観ていない人はもちろん、劇場で観た方も、ぜひブルーレイディスクで楽しんでいただきたいですね。というのも、この作品に登場するジョルジュ・メリエスという人は実在の人物で、世界ではじめて映画監督を職業にした方です。この作品には、ジョルジュ・メリエスの作品や映画の歴史に欠かせない作品などが随所に出てくるのですが、そういった元ネタ部分を全てわかる人はあまりいないと思います。
ブルーレイディスクには約58分もの特典映像が記録されていて、本編をより深くたのしめる情報が盛りだくさんに入っています。なかでも「映像の魔術師ジョルジュ・メリエス」は、メリエスの人生がわかります。実際にメリエスは晩年、駅でおもちゃ屋を経営したということも知ることができます。
これとはべつの作品で「映像の魔術師メリエスと月世界旅行」があるのですが、それと合わせて見ると、メリエスについては完ぺきですね。これは私からのトリビアですが、本編中でたくさん無声映画が挿入されるシーンがあります。何の説明もないのですが、そのなかで、中年の男女がキスをする何てことないシーンが一瞬映ります。実はこれ世界初のキスシーンの映像なんです。特典映像ではほかにも大爆笑間違いなしのサシャ・バロン・コーエンの「鉄道公安官役の主張」が楽しめます。
第3位 カラーパープル
本当に素晴らしい女性の自立の物語です。シリアスな作品ですが、撮ったのがスピルバーグ監督というところも意外だと感じました。1985年の作品なので、この作品をVHSビデオやDVDで観た人は多いと思いますが、そういった方にこそブルーレイディスクでこの作品を再見して欲しいと感じました。
それはこの作品が、カラーパープルというタイトルだけあって、とてもカラフルで、きれいな映像が続くからです。デジタルリマスターの技術により、昔の映画とは思えない映像を体験できます。クインシー・ジョーンズによる音楽も素晴らしいので、5.1chサラウンドで楽しみたいですね。この作品も特典映像が充実しており、当時の黒人女性が置かれている立場を理解でき、より作品への造詣が深まります。
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