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Appleロスレスやギャップレス再生にも対応

デノン、ネットワーク機能も充実の中核AVアンプ「AVR-4520」

2012年09月14日 09時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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内部は完全32bit処理
DolbyやDTSの圧縮音源も32bitに拡張

 信号処理に関しては、400MIPSと高性能な米Analog DevicesのDSP(SHARCプロセッサーを3基搭載。それぞれにデコーダー、アナログ波形再現処理(AL32 Processing Multi Channel)、ポストプロセッシング(音場補正など)の機能を割り当てている。

 内部は完全32bit処理。各チャンネルに最大192kHz/32bit対応のD/Aコンバーターを差動出力で置いている。デノン独自技術の“AL32”は、今回からリニアPCM信号だけでなく、DolbyやDTSのビットストリーム信号も32bitの波形に変換する。

 プロセッシング技術は、Audyssey社の最新プロセッシング機能に対応。音場補正のAudyssey MultEQ XT32/Sub EQ HTのほか、小音量再生時や夜間などに便利なAudyssey Dynamic Volume/Dynamic EQ/LFCなども装備する。例えば、「Audyssey LFC」は聴感上の変化は極力抑えながら、隣室に低音が漏れるのを防ぐといった技術で、今回の製品から取りいれられた。

4K2Kなど次世代をにらむ

 4K2K時代を見据え、「4K2Kパススルー」「最大3840×2160ドットのアップスケーリング」「4K2K対応GUI」機能を搭載したのも特徴。

 HDMI出力は同時に出力できる2系統に、別の映像を出力できるマルチゾーン用の1系統を加えた合計3系統。4K2Kパススルー、ARC、CECなどに対応する。GUIも一新し、入力中の映像ソースをサムネイルで表示できる「InstaPrevue」や、HDMIで入力した映像の中に、別のHDMI端子から入力した映像を埋め込む「Picture in Picture」といった機能も搭載した。

MHLなどスマホ対応が進む!
待望のAppleロスレス+ギャップレス再生にも対応

 スマホ関連では、AndroidスマートフォンのUSB端子からHDMIに変換して出力した映像を表示する“MHL”(Mobile High-Definition Link)に対応する。ネットなどで購入したり、自分で撮影したハイビジョン映像を大画面のテレビに出力できる機能だ。

 一方、ネットワーク関連では、AirPlay、DLNA 1.5、インターネットラジオ、USB入力(iPodデジタル接続)などに引き続き対応する。

 従来機種から強化したポイントは、最大192kHz/24bitのFLACファイルに加え、iTunesなどで使用されるロスレスコーデックApple Losslessに対応する点。ギャップレス再生にも対応し、ネットワーク経由の再生時でも曲間に無音部分を生じない。無線LANとiPhoneやAndroid端末を操作できる「Denon Remote App」の最新版も用意される。

 本体には4ポートのEthernet Hubも装備しており、長距離のケーブルを引きまわすことなく、薄型テレビ、BDレコーダー、NASなどをLAN接続できるようにした。さまざまなデジタル機器のハブとなる“AVアンプ”としての機能がより強化された印象だ。

 本体サイズは幅434×奥行き422.7×高さ194.5mmで、重量は16.5kg。

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