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T教授の「戦略的衝動買い」 第197回

発表から半年も経って「iScamil」を”時間差衝動買い”してしまった

2012年06月22日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

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「i-Scan」アプリを立ち上げるだけですぐにスキャン可能

 iScamilでスキャンした画像をiPadに取り込むには、ネット環境でApp Storeから無料の「i-Scanアプリ」をダウンロードしてiPadにインストールするだけだ。iScamilの電源をオンにして、i-Scanアプリを起動するだけでいつでもスキャンが可能な状態となる。

iScamilをスキャナとして使うにはiPad上に「i-Scan」アプリが必要

i-Scanアプリを起動するだけで、速攻でスキャニングモードになる

 スキャンしたい目的の写真や書類の先端をiScamil前面のフィーダー部分に挿入し、iPad画面下の「スキャン」ボタンにタッチすると、自動的に吸い込んで読み取り作業が始まる。そして、スキャンが進むと、そのスキャンされた先頭部分の画像がiPadの液晶の下側から徐々に表示され、あたかも写真や書類がiPadに吸い込まれているような楽しいプロセスイメージが表示される。

書類を挿入してスキャンを開始すると、読み込まれたイメージがiPad画面上に下から表示される

ほんの少しすると、全体イメージがスクリーン一杯に表示される

 ビジネスライクで味気のないスキャンプロセス・モニターのアプリケーションが多いなか、i-Scanアプリのユーザーインターフェースは、「遊び心」満載のiPadならではの楽しい作りが嬉しい商品だ。

 iScamilの読み込める用紙サイズは、最小は名刺サイズから最大、216mmx356mmのリーガルサイズまで読み取り対応可能だ。最小サイズより小さな紙や写真、極めて薄い書類などは付属の「スキャン用シート」を活用すれば、通常通り読み取りできる。

名刺より大きく、はがきより小さい、オリジナルサイズのショップカードでも、前面の読み取り用紙幅の設定を行なえば、まっすぐに綺麗に読みこんでくれる

読みこんだ直後は現実サイズに近い小さな画像サイズ

すべてのデータ展開が終了すれば、小さなショップカードも画面いっぱいに表示される

 読み取られた写真や書類は、iPadの写真として「カメラロール」に時系列に保存される。iCloudを利用すればスキャン画像のクラウド連携保存も実現するが、Wi-Fiか3Gかは別にしても、ネットワーク連携が大前提のiPad専用スキャナーなら、自前のクラウド連携機能が欲しい。

スキャンされた写真や書類は、すべて「カメラロール」に時系列に保存され、サムネイルで目的の画像を探すことができる

目的のサムネイル画像が見つかればタッチするだけで画面いっぱいサイズで、スピーディーに表示される

 今後の展開では、EvernoteやPicasa、dropbox、KYBERなどのクラウド系サービスと自動連携できる高機能なおかつ、気配を感じさせないステルス的なiPadアプリも必要だろう。まあ、この辺りはソフトウエアだけでも対応可能な範囲なので、次回のバージョンアップや、New iScamilに期待したいところだ。

iPadとは極めて相性の良いスキャナーだ。今後は、メジャーなクラウド系サービスと如何にシームレスな関係を構築できるかが、より一層伸びる鍵だろう


T教授

今回の衝動買い

アイテム:キングジム“iスキャミル”「DSS10
価格:Amazonにて1万800円で購入

T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
 T教授も関わるhttp://www.facebook.com/KOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。

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