米国シスコは6月11日、世界のIPトラフィックの増加とトレンドの予測および分析を行う年次調査「Cisco Visual Networking Index (VNI) Forecast (2011-2016)」の今年度の結果を発表した。
今回の調査は2011年から2016年までの期間を対象とし、企業や個人ユーザが生成するIPトラフィックが、インターネットをはじめマネージドIP、モバイル データ トラフィックなどネットワーク上を移動することになると予測。
世界のIPトラフィック量は、2016年には年間1.3ゼタバイト(1ゼタバイトは1021バイト=1兆ギガバイト)となり、1カ月あたりでは110エクサバイトに達し、2011年(約31エクサバイト/月)から4 倍近く増加すると予測。2015年から2016年までの1年間で、世界のIPトラフィック増加量は330エクサバイトを超過。その量は2011年の世界のIPトラフィック総量(369エクサバイト)にほぼ匹敵する。
こうしたIPトラフィックの著しい増加の背景として同社は、デバイス数の増加、インターネットユーザ数の増加、ブロードバンドの高速化、ビデオの増加、Wi-Fiの拡大を要因として挙げている。なかでも、ネットワーク接続デバイス数は2011年の103億台から大幅に増加し、2016年には約2倍の189億台に達すると予測している。