南カリフォルニア大学の研究者は10月20日、全世界のネットトラフィックを分析・可視化した動画を公開した。NSA(国家安全保障局)などからの資金で進められた研究だという。
約2ヶ月の期間で約950万アドレスに対し11分ごとにPing(ネットが通じているか調べるコマンド)を発行、トラフィックを計測・分析した。可視化された動画では、アメリカやイギリス、ヨーロッパ、日本などでは昼と夜のネットトラフィックに大きな差はないものの、中国やインド、南米や東欧では昼夜で±20%もの差があるのが分かる。
インターネットは24時間営業だが、仕事や趣味でアクセスしている人にとって睡眠は不可欠な要素であることは確か。先進国ほどネットによって昼夜の差がなくなっている(もしくはインドや東欧の人のほうが健康的な生活を送っている)ことがうかがえる。
研究結果は11月5日に開催されるACM Internet Measurement Conference(インターネット上での各種計測に関する学会)にて公開される。今後のインターネット基盤の設計や運用に役立つことを期待しているという。
When the Internet Sleeps from USC Viterbi on Vimeo.