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6月下旬より提供予定のファームウェアで利用可能に

F5のBIG-IP、Web高速化プロトコル「SPDY」に対応へ

2012年05月24日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 5月23日、F5ネットワークスはアプリケーション・デリバリ・コントローラー(ADC)製品「BIG-IP」にアプリケーション配信最適化の機能を追加し、Web高速化プロトコル「SPDY(スピーディ)」にADCベンダーとして初めて対応したと発表した。

SPDYとは(「BIG-IPが実現するSPDY_Gateway」より)

 SPDYは、FirefoxやChromeなどのWebブラウザの実装も始まっているHTTPを拡張する新しいWeb高速化プロトコルで、アプリケーションのパフォーマンスを50%改善することを目指してGoogleによって開発された。これまでHTTPの高速化では、サーバーとクライアント間で複数の接続(セッション)を張る方法を使っているが、SPDYは単一の接続で複数のリクエストを受け付けることが可能となっている。さらにヘッダーのデフォルトでの圧縮、対応ブラウザからのリクエスト優先順位付けなどの機能がある。

SPDYゲートウェイのメリット(同)

 通常、SPDY利用にはWebサーバーの更新が必要で、それによりシステムのコストと複雑性を考慮する必要があった。これに対しF5によるSPDYゲートウェイは、クライアントからのSPDY接続を受け付け、HTTPに変換してサーバーに転送する機能を搭載。これにより、既存のWebアプリケーションサーバーなど、既存インフラを有効活用しながら導入を検討することが可能となり、SPDY対応のハードルを大幅に低減するとしている。

 BIG-IPのSPDY対応は、6月下旬より提供予定のファームウェア「BIG-IP ver11.2」により利用可能となる。

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