この春、デルの注力商品となっている製品のひとつが、Ultrabook「XPS 13」だ。昨年秋以降、各社からインテルのUltrabook仕様に沿った薄型モバイルノートPCが多数発売されているが、XPS 13はカーボンファイバー製ボディやGorillaガラスなどを採用。耐久性向上や軽量化に加えて道具としての質感も高めるなど、限られたサイズの中でスペックだけでなく上質さをも追求したプロダクトとなっている。
また、モバイルノート/Ultrabookとしての話題性が高いぶん見過ごされがちだが、XPS 13において“製品全体で上質さを突きつめる”という方針が表れている点がもうひとつある。それは、サポートだ。
デルでは、PC本体に関するハードウェア上のトラブルのみならず、OSやアプリケーションに関する問題解決、不明点の問い合わせにも24時間対応する上位サービス「プレミアム電話サポート」を今年1月より提供開始している。このサービスは通常1年あたり3000円〜4000円の有償メニューとなっているが、XPS 13では購入から1年間、無償でこのサポートサービスを利用できる(購入時に有償で3年または5年まで延長可能)。
デルは、XPS 13の発表時「驚くほどスマートでエレガントなボディ」「驚くほどスピーディーな起動」など、いくつもの「驚き」を備えている製品であるとアピールしていたが、このプレミアム電話サポートも、それら驚きのひとつとして提供しているのだ。
デルのサイトに掲げられたプレミアム電話サポートの対象は、修理やシステムリカバリー方法などの対応にとどまらない。無線LANの設定やファイル・プリンター共有の方法、WordやExcel、Gmail、写真・動画編集ソフトの基本操作なども含まれている。これだけ広い範囲に関して24時間365日、回数無制限で問い合わせが可能というのは、確かにサポートサービスとしてはかなり高いレベルであるといえる。それをあえてXPS 13に標準で付属させているという点で、他の機種とは違う特別なプロダクトとして位置付けようとしているデルの考え方が見えてくる。