東芝は18日、2012年夏モデルとなるノート・デスクトップパソコン新製品4シリーズを発表した。いずれもインテルの新CPU、第3世代Coreプロセッサー(Ivy Bridge)を採用し、性能を強化したモデルとなっている。発売は5月下旬の予定。
dynabook REGZA PC D732
「dynabook REGZA PC D732」は、23型液晶ディスプレーを搭載する一体型デスクトップパソコンである。新製品は上位モデル「D732/T9F」と下位モデル「D732/T7F」の2種類がラインナップされている。本体のカラーバリエーションは、プレシャスブラック(黒)、シャイニーレッド(赤)、リュクスホワイト(白)の3色が用意される。
パソコンとしての基本的なハードウェア仕様は同一で、CPUには最新のクアッドコアCPU、Core i7-3610QM(2.30GHz)を搭載する。メモリーは8GB、ストレージは2TB HDD(5000rpm)とBDXL対応記録型BDドライブを内蔵する。グラフィックス機能はCPU内蔵機能(Intel HD Graphics 4000)を使用し、第2世代Coreプロセッサー搭載機よりもグラフィックス性能が大きく向上している。
搭載ディスプレーは23型・フルHD解像度(1920×1080ドット)。テレビ機能として、地上/BS/110度CSデジタル放送の3波に対応するテレビチューナーを2基内蔵。2番組同時録画を可能としている。さらにD732/T9Fには、Windows 7が起動していない状態でも、地上デジタル放送を視聴できる高速起動テレビ機能「今スグTV」用のデジタルチューナーも1基内蔵する。録画番組は見られないが、Windowsが起動してテレビ視聴が可能になるまで、テレビ表示を肩代わりする。そのほかに、ゲーム機やBDレコーダーをつないで単体ディスプレーとして使用するための、HDMI入力やD4入力端子も背面に備える。
サウンド面では、本体にオンキヨー製のステレオスピーカーを搭載するほか、D732/T9Fではサブウーファーも内蔵している。さらに、音声信号をリアルタイムで解析して、前後の奥行き感のある音響再生を実現する「SRS Premium Sound 3D」の機能も搭載するなど、オーディオ面でもこだわった機能を備える。
OSにはWindows 7 Home Premium SP1 64bit版を搭載。OfficeソフトはOffice Home and Business 2010 SP1を搭載する。また、D732/T9FにはAdobe Photoshop Elements 10とPremiere Elements 10もプレインストールされる。予想実売価格は、D732/T9Fが21万円前後、D732/T7Fが19万円台半ば。
dynabook Qosmio T852
3Dメガネ不要で立体視が可能な「グラスレス3D dynabook」シリーズでは、「dynabook Qosmio T852/D8FB」1機種が発表された。新製品ではボディーデザインが一新され、アルミのボディーパーツを使用した金属的な質感を重視したデザインとなった。タッチパッドも使いやすさを重視して、大型化されている。本体カラーは1色のみ。
ディスプレーには、裸眼立体視に対応する15.6型・フルHD解像度の液晶ディスプレーを採用。BD 3Dの立体視や2D DVDの3D化といった一般的な機能のほかに、Windowsデスクトップ上で3D映像のウインドウだけを立体化して、2D・3Dを混在した画面を表示できるといった独自機能も備える。スピーカーにはharman/kardonブランドのステレオスピーカーを採用し、オーディオ機能はSRS Premium Sound 3Dに対応する。
CPUにはIvy Bridge世代のCore i7-3610QM(2.30GHz)を搭載。グラフィックス機能には、NVIDIAの最新アーキテクチャーを採用した「GeForce GT 640M」を採用する7など、グラフィックス性能も高い。メモリーは8GBで、ストレージは1TB HDDとBDXL対応BDドライブを内蔵する。テレビ機能は3波対応チューナーを2基内蔵している。
OSにはWindows 7 Home Premium SP1 64bit版を搭載。主なプレインストールソフトとして、Office Home and Business 2010 SP1、Adobe Photoshop Elements 10、Premiere Elements 10が付属する。予想実売価格は22万円前後。
