HP「GLOBAL INFLUENCER SUMMIT」レポート 第1回
一挙4製品! Pentium搭載の安価版や8時間駆動モデルも
Ivy Bridge世代でウルトラブックを大幅拡充するHP
2012年05月10日 01時00分更新
PCはもちろん、シンクライアントやワークステーションも!
5月9日と10日の2日間、米ヒューレット・パッカード社はワールドワイドのプレス関係者を集めたプライベートイベント“GLOBAL INFLUENCER SUMMIT”を中国の上海で開催した。初日の基調講演では、個人および法人向けのウルトラブックやビジネス向けプリンター、ワークステーション、LANケーブルからの給電でディスプレイまで表示可能なシンクライアントなどが発表された。
ここでは多くの読者が気になると思われる、ウルトラブック関連の新製品を紹介しよう。なお今回は、世界市場を対象としたイベントであり、地元中国に関する情報は公表されたが、日本国内での製品投入予定に関する発表は後日実施される。ここで紹介する製品も、国内における発売時期は現時点で未定となっている。
今回発表されたノートPCはすべて薄型タイプで、個人向けウルトラブックの最上位シリーズ「ENVY Spectre XT」、エンターテインメント機能が重視された「ENVY Ultrabook」と「ENVY Sleekbooks」(スリークブックス)、そしてビジネス向けウルトラブック「EliteBook Folio 9470m」の4機種となる。
このうち、コンシューマ向けである“ENVY”シリーズ3製品は、マルチタッチやジェスチャー操作に対応したタッチパッド、HD解像度のウェブカメラなどを搭載。オプションでバックライト付きキーボードや、4G/LTE対応の通信モジュールも用意する。またサウンド機能にも注力しており、5月はじめに発表されたウルトラブックではないノートPC「Pavilion」シリーズの新モデルなどと同様に、HPがDr.Dreらと共同開発をしたという「Beats Audio」を搭載する。
このうちENVY UltrabookとENVY Sleekbookの違いは、後者がCPUにPentium、内蔵ストレージにHDDを選べる点となる。これは、インテルによるウルトラブックの定義を満たさないが、より低価格な構成を選択可能となるため、薄型ノートがより身近な存在となる。
これ以外にもCore i5モデルやSSD搭載モデルも用意されるようだが、その際にはENVY Ultrabookと何を差別化するのか、両シリーズのブランド名をどう使い分けていくかなどは、今のところ公開されていない。
ビジネスに活用するなら、長時間駆動にこだわったウルトラブックもあり
一方、ビジネス向けの「Elitebook Folio 9470m」は、個人向けウルトラブックにはない、vProなどの企業向け管理機能、「HP BIOS Protection」などのセキュリティー関連機能を搭載する。
ディスプレーは14型で、重さは最小1.63kg。バッテリーは1営業日(8時間相当)稼動するとうたっており、ユーザーの手でバッテリーも交換できる。
さらに、単体で充電可能なセカンドバッテリーをオプションで用意。ビジネス用途で求められる長時間の稼働にこだわった製品となっている。
なお、従来の“Folio”は日本ではコンシューマ向けにも販売されており、ブランドの位置づけが曖昧だったが、国内向け製品は5月はじめに販売が終了しており、今後は世界市場向けと同様に、ビジネス向けブランドとなる。
前述の通り、各製品とも日本国内での発売時期に関しては未公開だが、アジア太平洋地域における販売予定時期は、ENVY Spectre XTが6月中旬、ENVY SleekbookおよびUltrabookが5月9日、EliteBook Folio 9470mは10月を予定しているという。
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