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HP「GLOBAL INFLUENCER SUMMIT」レポート 第2回

テストの回数は、2万5000回。

HPの「品質と信頼性」をアピール! ノートの耐久性検査を公開

2012年05月12日 06時00分更新

文● 金子拓郎/TECH.ASCII.jp

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ノートPCを痛めつけ耐久性を測る

 5月9日~10日の2日間開催された米ヒューレット・パッカード社のプライベートイベント“GLOBAL INFLUENCER SUMMIT”。ブレイクアウトセッションの「Quality&Reliability(品質と信頼性)」では、同社製品の耐久性検査の模様が紹介された。

同社の耐久性能調査の手法を紹介するCarol Hess(キャロル・ヘス)氏。 Vice President WW Commercial PC Marketing(WWコマーシャルPCマーケティング バイスプレジデント)を務める

 ノートPCでもっとも物理的な負荷がかかるのは、本体とディスプレー部を結ぶヒンジ部分だ。そこで、ロボットのアームを使って何度も開け閉めすることで製品の耐久性を試験する。また、ラッチ(留め金)部分も負荷がかかるため、こちらも開け閉めテストを行なっている。

ノートPCの耐久検査でお馴染み、ノートPCのディスプレーの開閉テスト。4台同時に開け閉めをしていた

 テストの回数は、どちらも2万5000回。合格した製品は、1日10回開閉するとして、6年間使い続けられる耐久性を持つ計算になるという(10回×365日×6年=2万1900回)。

こちらは、ディスプレイ部を本体にロックするラッチのテスト。ロックを解除、ディスプレイ部を上げる、下げる、再ロックを繰り返す

 実演は披露されなかったが、耐久性に関するテストはキーボードにも行なっており、1000万回のストロークに耐えなければならない。これは、7年間の通常使用と同等だという。

HPでは製品に対する静電気テストも行なう。ひげの博士(スコット・ラブ氏)が持つ機器で、なんと1万5000ボルトもの電気をPCに与える。もっとも、近くにいると危険なため、実演はなかった

 もちろん、温度テストも行なう。会場では摂氏35度と摂氏0度に設定されたケースの中で、ノートPCがきちんと動作し続けている様子が披露された。

35度設定の高温ケースとゼロ度のケース。どちらも内部ではノートPCが動き続けている

 このほか同社では、PCを落下させる「ドロップテスト」で耐衝撃性を確認。また、キーボードの下にドレイン(排水路)を設けることで、小規模な水濡れに対する対策も万全だ。さらに、ビジネスモデルの上位ブランドである「Elitebook」では、軍事規格の落下や湿度、塵芥のテストを行ない、より高い品質と信頼性を確保しているという。

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