5月9日、富士通は仮想化環境向けのストレージ「ETERNUS VX700 series」を発表した。ディスク本数やサポートインターフェイスにより、2モデルを用意し、8月の国内出荷を皮切りに、グローバルでの展開を進める。
ETERNUS VX700 seriesは仮想化環境の利用に最適化されたiSCSI対応ストレージで、「VMware vSphere」のvCenter Serverとの連携をサポート。柔軟なストレージの割り当て、拡張、バックアップ・リストアなどの運用管理が可能になる。
導入時に必要となるほとんどの初期設定作業を工場で実施した上で提供される。また、ノードごとに必要となるストレージ容量や性能および機能をオールインワンで実装しているため、システム導入・設計・構築にかかる工数を大幅に削減するという。プロセッサーユニット(データ制御部)とストレージユニット(データ保存部)を1ノードとして構成するため、最大16ノードまで性能と容量をリニアに拡張できるという特徴を持つ。さらに、主要コンポーネントの冗長化やデータミラーリングの標準搭載により、高い信頼性を実現した。
価格は、ノードあたり24本のディスクドライブを搭載し、1GbpsインターフェイスのETERNUS VX710が984万2000円から。ノードあたり48本のディスクドライブを搭載し、10Gbpsインターフェイス搭載でETERNUS VX740が2205万2000円からとなっている(ともに税別)。