屋内で視聴できる場合も
視聴エリアは関東や関西などまだ一部。「エリア内なのに屋内で視聴できない」「エリアを大きく外れても視聴できた」など、ネットではさまざまな体験談も飛び交う。筆者の場合は東京西部にある視聴エリア内のマンションで試したが、見晴らしがいい立地のおかげか、幸運にもアンテナを伸ばすことなく屋内でも快適に視聴できた。
画質はワンセグに比べ断然きれい。解像度はワンセグの5倍の480×800ドット、1秒あたりのコマ数は同2倍の30コマというのも頷ける。「NOTTVを観たあとはワンセグを視聴する気にはなれない」というのが正直なところだ。
なお、NOTTVの放送波は東京スカイツリーから送り出される。そのためスカイツリーと反対側の部屋では放送波を受信しにくく、番組を視聴できないケースが目立った。が、アンテナを引き伸ばすとスグに放送波を受信し、きれいな映像がパッと目に飛び込んでくる。こうしたすばやい挙動はワンセグにはない利点だ。
ただし、自分の住んでいる地域で実際に視聴できるかは、試してみるまで分からないだろう。今なら2週間無料モニターキャンペーンを行なっている。申し込み期限は9月上旬までなので、気になる人は公式サイトをチェックしよう。
SNS連携は今後の改良に期待
残念なのは、SNS連携の使い勝手が悪い点。ワンセグと異なり、番組を視聴しながらTwitterなどに投稿できるというのがウリで、それ自体は便利だし楽しい。だが、タイムラインを手動で更新できない、送信ボタンが小さく押しにくい、TwitterとFacebookに同時に投稿できない、本体を横向きにすると映像が隠れてしまう、動作がモッサリしているなど、お世辞にも使いやすいとは言えなかった。番組内容の充実と合わせ、さらなる改良を望みたいところだ。
全部入り+映像好きにオススメ
NOTTVのSNS連携の使い勝手や視聴エリアに不満は残るが、純粋にスマホとして使いやすいのは確か。さらにNOTTVという選択肢があるのは、エンターテイメントに貪欲な人にとって大きな魅力だろう。ハイスペックなスマホを手に入れつつ、NOTTVをはじめとするさまざまなタイプの映像も楽しみたい人にオススメの端末だ。
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