シャープは18日、同社製のスマホやケータイの夏モデル発表会を行なった。ラインナップはすでに各キャリアで発表されたものと同じだが、あらためて同社の通信システム事業本部 グローバル商品開発センター副所長 兼 プロダクト企画部長の河内 巌氏が事業戦略などを語った。
今年の夏モデルのコンセプトはグローバルにも通じるユーザーエクスペリエンスとのことで、ソニーやアップルなどのデザインを手がける“フロッグデザイン”社が、AQUOS PHONEのオリジナルUIを担当している。直感的で使いやすいオリジナルUIは「Feel UX」と呼ばれ、今後グローバルモデルにも展開していくという。横スクロールが中心のAndroidで、あえて縦スクロールと大きなアイコンを採用し、やりたいことに最短でたどり着ける操作感を重要視したとのこと。
シャープ 通信システム事業本部 グローバル商品開発センター副所長 兼 プロダクト企画部長の河内 巌氏
河内氏いわく、「ラインナップの拡充から開発思想の初期に立ち戻って、設計した」とのこと。この夏モデルはグローバルモデルを強く意識したスペックだという
フロッグデザインのヴァイスプレジデント オブ クリエイティブ ソフトウェアイノベーション Paul Pugh(ポール・ピュー)氏も登壇。「従来のデザインにとらわれない、うたた寝していた人が思わず立ち上がって覗きこんでしまうような魅力的な端末になるように心がけた」とFeel UXの開発について語った
また、ラインナップの軸を3本にし、最新技術を詰め込んだフラッグシップのハイパフォーマンスライン、手頃なサイズに手ごろな価格のスタンダードライン、通話やメールが中心というべーシックラインを用意している。なお、ベーシックラインにはケータイとPHSも含まれる。
パフォーマンスラインには、高い省エネを実現するS-CGシリコン液晶システム、AQUOSで培った画質調整技術のSVエンジン、裏面照射CMOSカメラなどなど、最新のテクノロジーが詰まっている。
そのほか、テレビのAQUOSと連動するリモコン機能や、Continua準拠の健康機器と連動したクラウド型健康サービス、室内ロボットのCOCOROBOを動かすことができるアプリ「COCOROBO SQUARE」などなど、ハードだけでなく、ソフト面もキャリア関係ナシに拡充している。
これらの夏モデルはおもに6~8月にかけて発売されるというから、AQUOS PHONE狙いの人はチェックしておこう。なお、各スペックなどは夏モデル発表会の記事を参考にしてほしい(ドコモ夏モデル、au夏モデル、ソフトバンク夏モデル)。
シャープの夏モデルスマホラインナップ
全部入りからカジュアルなエンタメ仕様まで
ドコモの夏モデル
ドコモ版AQUOS PHONEのフラッグシップ「AQUOS PHONE ZETA」
NOTTVも見られる「AQUOS PHONE sv」
スタイリッシュな小型スマホ「AQUOS PHONE st」
ハイスペックからスライドキーボード付きモデルも!
au夏モデル
全部入り・防水・防塵のフラッグシップ「AQUOS PHONE SERIE」
スライド式キーボード搭載の「AQUOS PHONE SL」
エントリーモデルの「AQUOS PHONE CL」
話題になった放射線測定機能付きスマホも
ソフトバンク夏モデル
4.7型の大型ディスプレーと省エネ高画質なS-CGSilicon液晶システムの「AQUOS PHONE Xx」
放射線測定機能搭載の「PANTONE 5」。カラバリもスマホ史上最多!
そのほかの機能
クラウド型健康サービスと連動し、面倒な数値入力をする必要がなく、自分の健康状況をチェックすることがでいる
シャープのロボット家電「COCOROBO」と連動するアプリをインストールすると、COCOROBOのカメラで部屋の周囲をスマホに映したり、掃除をさせたり、外から遠隔操作ができるようになる
スマホがLEDのシーリングライトのリモコンに! 赤外線搭載機であること、LEDシーリングライトがシャープ製であることという条件はあるが、なぜかテレビや照明のリモコンは行方不明になりがちなので、これは便利だ