われらAW設定研究会(前編)
『アクセル・ワールド』がASCII.jp読者必見である理由
2012年04月05日 22時00分更新
『アクセル・ワールド』の設定を紐解きながら、現実世界のIT技術を楽しく紹介するスペシャル企画。《ニューロリンカー》《ブレイン・バースト》《ソーシャルカメラ》――『アクセル・ワールド』の世界はどこまで現実になるのか? そして現実との境目はどこにあるのか? 社内屈指のPCマニアたちが壮大に脱線しつつ語り合う。(後編はこちらから!)
『アクセル・ワールド』の世界設定はどこまで実現可能?
遠藤 で、今日は何の集まりなの?
―― 4月6日からTVアニメがスタートする『アクセル・ワールド』の設定を紐解きながら、現実世界のコンピューター技術やその歴史を楽しく紹介しようという座談会です。具体的には『アクセル・ワールド』の世界設定はどこまで実現可能なのか、といった話をできればいいなと思います。
電撃小説大賞〈大賞〉受賞作、満を持してのTVアニメ化
『アクセル・ワールド』(著者:川原 礫)とは、「第15回電撃小説大賞〈大賞〉」受賞作にして、電撃文庫で刊行中の人気シリーズ。科学技術が発達した近未来を舞台に、謎の対戦格闘ゲーム《ブレイン・バースト》に巻き込まれていく子どもたちの、リアルで等身大の日常と恋愛、そしてバトルを描いた作品だ。
また、同じく川原氏が執筆している『ソードアート・オンライン』(こちらも電撃文庫でシリーズ刊行中)も、7月よりアニメ化が予定されている。
原作となる電撃文庫『アクセル・ワールド』は、現在累計230万部を突破。シリーズ最新刊となる11巻は4月10日に発売予定。そのほか、電撃文庫MAGAZINE(偶数月10日発売)でのコミック連載・月刊コミック電撃大王(毎月27日発売)でのスピンオフコミック連載など、原作小説・アニメ・コミックと多岐にわたって展開している。
―― 我々に馴染み深いIT技術がSF設定の肝になっていたり大層興味深いのですよ。原作も噛めば噛むほど味が出るスルメのような内容でして、これはASCII.jp読者にもオススメせねばなるまい! ということで、コンピューター周りの技術と歴史に造詣の深いお2人にお声がけしたわけです。ちなみに、原作は読みました?
野口 「うん、面白かった! 初めてこのジャンルの小説を読破しました」
遠藤 「それくらい面白かったんだ! 僕はここんとこ忙しくて読みきれてないんだけど」
―― あんまり突っ込むといろいろアレなので、話を進めますよ……。
「もっと先へ……≪加速≫したくはないか、少年」
電撃文庫の大人気シリーズ『アクセル・ワールド』とは?
2046年、ニューロリンカーと呼ばれる携帯端末を用いることで生活の多くが仮想ネットワーク上で行われるようになった世界。だが、どんなに時代が進んでも「いじめられっ子」はなくならない……。
ハルユキもそんな中学内格差(スクールカースト)最底辺に位置する一人であった。ローカルネットの片隅で、ひたすらにスカッシュゲームに打ち込むだけの暗く陰鬱な日々を過ごしていた彼だったが、ある日突然、校内一の有名人《黒雪姫》に声をかけられる。
「もっと先へ……《加速》したくはないか、少年」
彼女から謎のプログラム《ブレイン・バースト》を託され、《加速世界》の秘密を教えられたハルユキは、黒雪姫の『騎士』として戦うことを決意する……!!
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