ちょっとファーストインプレッション
後日、詳細なレビューをお届けする予定だが、感じたことを簡潔にここでお伝えしておこう。まず外観面から。すでに公表されているiPad 2 Wi-Fiモデルが高さ241.2mm×幅185.7mm×厚さ8.8mm、重量601g。iPad Wi-Fiモデル(第3世代)が高さ241.1mm×幅185.7mm×厚さ9.4mm、重量652g。わかりやすい変化でいえば、ちょっと厚くなって、51g増量した。持ちやすさには変わりないのであまり気にしなくてもいい。どちららかというと、スマートカバー、ハードウェアシェルを装備したときのずっしり感は増してしまったので、上記の痛化ではないが傷からの保護であれば背面にもフィルムを貼るといい。
次に裏面。厚みが増した分、末端部の丸みがやや長くなっているが、あまり気にならない。どちらかといえば、アウトカメラが500万画素になったことで、レンズ直径がiPad 2の直径約5mmから、iPad(第3世代)では直径約6.5mmになった。写りについては、すでに掲載されている通り、iPhone 4Sと似ているが、やや異なる発色を見せている。大画面での撮影にはなかなか面白いし、シャッターボタンの位置も工夫されているのですぐになじめるだろう。
さて、編集部で気になったのは注目のRetinaディスプレイだ。解像感は確かにいいのだが、色味については疑問をもってしまった。編集部で購入したものは「iPad Wi-Fi モデル 16GB-ブラック(第3世代)」で、黄色が強め。一方、同時期にAppleにから届いた「iPad 4G+Wi-Fi モデル 64GB-ホワイト(第3世代)」は発色のバランスがいい。個体差なのかパネルの違いなのか謎なので、今後のレビューでより細かくチェックしていく。
また最高輝度は低めで、上記写真でも日中の太陽光下ではiPad 2よりも視認性があまりよくなかった。ちなみに蛍光灯下で色味が違うと気が付いたのだが、太陽光下では気がつきにくいと思われる。
次に気になっていた解像度が2倍になったことによる体感速度だ。スクリーンキャプチャーは、1ファイルのサイズが大きくなるため、どうしても遅くなるのは仕方ないのだが、キー入力時がiPad 2と比べるとやや遅く感じる。初代iPadからのアップグレードであればまったく気にならないが、iPad 2での入力に慣れている人だとそう感じた人も多くなるのではないだろうか。
と、気になる点はいくつかあるのだが、詳細に比べてみないことには体感意見止まりだ。やはり、Retinaディスプレイで見るウェブサイトは、そのままでも文字がきれいで見ていて、読んでいてうれしい。また色味はまだ謎のままだが、クリティカルな違いではないのでプレゼン用としてみると、高精細な画面から生み出る謎の説得力は見逃せない。本音でいえば、写真系用途中心ならば少し様子見を推奨だが、それ以外であれば即買い替えでもいいだろう。
