TVも動き始める
TBSをスタートにテレビ局が、4時前から何度か人数を数えたり、並んでいる絵を撮っていたりしていた。4時40分にはApple Store Ginza横の通りに、各局の中継車が揃っていた。5時には最後尾までで約160人。この時点でだいたい15番手に位置していた筆者一行だが、イエデンワを堂々と置いていたからか、ことごとくTVクルーからスルーされていた。せっかく、軽く痛くしたiPad 2とiPhone 4Sを公共電波に流すチャンスだったのに……。中継自体は5時30分付近から開始されたようで、ワンセグ搭載スマホでチェックする風景が散見された。一方、ガジェットだらけの筆者たちは、ワンセグ搭載スマホだけでなく、ワンセグ搭載ウォークマンも投入して、大半の局をチェックしていたが、やはりイエデンワがあるから、スルー率が極めて高いまま。AppBankのiPhoneサムライが憎い(笑)。
また6時10分付近から、待機列をWi-Fi+4Gモデル、Wi-Fiモデルの列に分けるとのお知らせがApple Storeから行なわれた。この辺りから、みんな移動のため、陣地撤収準備に入る。筆者らもブルーシートを撤去したり、荷物を押し込んだりとだらだら準備する。
待機列を分けるのは6時10分をすぎたくらいだっただろうか。ちょっとまどろんでいたら開始された。案の定というか、Wi-Fiモデル希望者が多く、容量は64GBが多いようだった。といっても4G+Wi-Fiモデル希望者も少ないわけではなく、最終的にApple Store側からひとり2台までOKとのアナウンスがなされた。列分けが終わると、最前線へのインタビューや撮影が激化。筆者もちょっとのぞきに行ったりしていたら、引換券の配布がスタート。編集部のオーダーはiPad Wi-Fiモデルのブラックで16GB。同行者は同じく、Wi-Fiモデルのホワイト16GB、32GBに決めた。なお、この辺りの気温は4度。だいぶ涅槃の世界に足を踏み入れていた。
さて、6時20分。遠方からの始発でも銀座に余裕で到達する時間帯になったところで、最後尾は200人くらい(テレビクルーによる情報)。そのあと、6時50分で250人という増加傾向だった。以降もこの調子で増えていったと思われる。なお、新型iPadの正式名称が気になっていたが、引換券を受けとったときに判明。「iPad Wi-Fi モデル 16GB-ブラック(第3世代)」ということで、Apple Store的には第3世代でいいようだ。
7時になると、開店まであと1時間ということで盛り上がる……のかしら。そういえば、iPhone 4Sのときは最前線だけ元気だったことを思い出したが、やっぱり悟りの世界に入るというべきか、結構みんなまったりしていた。もちろんだが、リハーサルをするApple Store内はハイテンションである。
8時。いよいよ発売開始。そのまえに担当となるスペシャリストさんと握手。どうやら最初に入れるらしい。そして入店。編集部側から微妙にスマートカバーの磁石位置が異なるから、念のため、スマートカバーの購入を依頼されていた。先に書いておくと、Apple純正の場合は問題ないようだ。筆者愛用のスマートカバーは、米国版iPad 2発売と同時に登場したもの。現時点では情報不足だが、サードパーティー製のスマートカバーで、スリープさせにくい問題があるようだ。
そんなわけで、先頭集団としてApple Storeに入るのは初めてだったので、驚いたのだが、スタッフからの歓迎がすごい。ディズニー的というべきか。好きになる人がいるのもわかるなぁ……と思いつつ、サクっと「iPad Wi-Fi モデル 16GB-ブラック(第3世代)」を入手。外へ出たところで、同行者が早い段階で購入を終えたようで、TVクルーのインタビューに捕まっていた。ちょっと聞いていたところ、だいぶ「よそ行き」のお返事をしていたので放置して、お約束の準備へ。
