久しぶりにパァッと晴れると、おお、今日は猫撮影日和だ、と思っちゃう今日この頃である。
特に冬はそうなのだ。陽差しのぬくもりを求めて「猫が日向にいる率」がメチャ高いのである。警戒心が強い猫は、人の手が届かない日向でぬくぬくと寝てるし、そうじゃない猫はその辺の日向でぬくぬくしてる。
都内北区のとある公園。台地の上にある神社へ上る階段の途中で、思いきしぬくぬくしている猫を発見(冒頭写真)。この気持ちよさそうなことといったらもう仲間に入りたいくらい。
公園で暮らしている地域猫。世話にやって来た方にたずねると、全部で5匹いるそうで、5匹全部撮りに挑戦である。
地域猫といっても誰にでも愛想がいいわけじゃない。当たり前である。人通りが多い場所となれば、猫嫌いの人もいるし、猫を追いかける子供もいるし、猫をいじめる人もいる。
猫は「食べ物をくれる人なら仲良いフリしてもいいけど、そうじゃないなら近寄りたくない」という都合のいい考えを持ってるので(たぶん)、不用意に近づくと逃げちゃう。猫を撮ろうと思ってしゃがんだり、じーっと見つめたりすると向こうも警戒する。「あいつはおれに興味を持ってないな」と思うと、無頓着に近くを通り過ぎたりするくせに、である。
そんなときは「音で釣る」。いつも小袋に入った猫用のおやつ(少量パックされたドライフード)を持っているので、それをポケットから出して振ったり手で揉んで音を出してやる。クシャクシャしてやるわけである。
そうすると人に慣れている猫は、「何かもらえるかな」と思って顔を出すのだ。こんな風に!
いやあ、草むらの奥に隠れているのはわかっていたので、ちょっと離れた場所で音を出したんだけど、そしたらいきなりこれだもの。みんな、ゲンキンすぎ。
シャッターを押す直前、他の何かに気を取られたのか右の2匹の目線がちょっとずれている。その横から「二列目から飛び出てきた」やつ。
最初の2匹がちょっと立ち止まったところに、するすると二列目から飛び出してきてこっちへ突進してきたのだ。冒頭の階段であくびしていたヤツですな。
右手でカメラ、左手で猫餌を持った状態で撮りましたですよ。
彼は無事、おやつをゲットできました。これ、少量なので猫が食べ残すこともないし、なかなか便利。
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