このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

2万円台の電子書籍端末の実力は? 東芝BookPlaceを試す

2012年02月08日 12時00分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 1月末に東芝が発表した電子書籍端末「BookPlace DB50」(以下BookPlace)。2月10日の発売を前に試作機を評価する機会を得たので、さっそく試してみた。予想実売価格が2万2000円前後という、安さも魅力のBookPlaceの使い勝手は良好だろうか?

BookPlace(DB50)

7型のカラー液晶で重さは330gと軽い

 BookPlaceは7型のカラー液晶ディスプレーを搭載する、タブレット型端末である。電子書籍端末はおおまかに分けて、カラー液晶ディスプレーを使った汎用タブレットよりの製品と、ソニーの「Reader」シリーズのように、モノクロ電子ペーパーを使った製品の2種類に分かれる。Amazonの「Kindle」などは、電子ペーパー型と液晶型の両製品をラインナップしている。

 モノクロ電子ペーパー型の製品は、軽さやバッテリー駆動時間の長さが魅力だが、モノクロかつ書き換えの遅さという点で、雑誌や写真集、漫画の閲覧には適さないという弱点がある。液晶型はその逆で、バッテリー駆動時間が短く(おおむね1日未満)やや重いが、表示するコンテンツの種類は選ばない。また電子ペーパー型よりも、汎用のタブレット端末的なアプリケーションを搭載する製品もある。BookPlaceも後者に当たる。残念ながらディスプレーの表示品質は、お世辞にも良いとはいえない。LEDバックライトとのことだが、全体的に色温度が高めでコントラストが低い、昔のノートパソコンの液晶ディスプレーを思い出す。低価格化による制約と言えそうだ。

本体前面。ボタンの目立たないデザインが特徴的

本体背面。丸みを帯びたエッジが手に馴染みやすい。白は意外に目立つか

週刊アスキーとサイズを比較して

 7型/600×1024ドットの液晶ディスプレーを備えたBookPlaceの本体は、閉じた本かノートをイメージさせるようなデザインをしている。エッジは丸く、手に馴染みやすい。ディスプレーは静電式のタッチパネルを搭載し、マルチタッチ操作にも対応する。サイズは幅120×奥行き190×高さ11mmと薄く、重さも約330gと軽い。7型液晶ディスプレーを搭載するAndroidタブレットの場合、比較的軽めの「REGZA Tablet AT3S0」で約379g。NTTドコモが販売する「GALAXY Tab 7.0 Plus」が約345gなので、電子書籍専用とはいえ、7型では最軽量クラスと言える。

本体左側面。白と銀を基調としたカラーリングで、側面にも銀のラインがある

左側面の下側には、micro SDカードスロットを装備。コンテンツの保存に活用できる

本体底面。左端のmicro USBポートは電源コネクターとなる。その横はヘッドホン出力

 BookPlaceのデザイン上の特徴は、ディスプレー周囲のボタン類を極力少なくした点にある。画面下に、書棚画面に戻る「HOME」ボタンがある以外は、ボタン類は上端部にまとめられて、書籍を読んでいるときに目に付きにくく、誤操作もしにくい配置となっている。HOMEボタンも横長のバー状で、ボタンという印象は受けにくい。

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

東芝ダイレクト

東芝ダイレクト

東芝ダイレクト

東芝ダイレクト

東芝ダイレクト

東芝ダイレクト

東芝ダイレクト

東芝ダイレクト

東芝ダイレクト

インテルバナー