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帰宅困難者を上陸用舟艇で輸送! 都と米軍の共同訓練を取材

2012年02月07日 18時00分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦ラッセンを見学!

帰宅困難者役が乗艦中のラッセン

 訓練開始に先立ち、ミサイル駆逐艦ラッセンの取材が許可された。ラッセンはいわゆるイージス艦の一種で、アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦の32番艦に当たる。ヘリコプター2機分の格納庫を装備したいわゆる「フライトII-A」と呼ばれるタイプの艦だ。全長155m、最大幅18m、満載排水量は9145トン。就役は2001年だが、2005年9月から前方配備として横須賀に配備され、それ以来西太平洋全域で任務に当たっている。

ラッセンの船尾。横幅いっぱいに広がるヘリコプター格納庫がよくわかる

船尾のヘリコプター甲板に渡された狭い渡り板で乗り込む

甲板に係止されていた「SH-60B」LAMPS IIIヘリコプター。厚木基地所属の機体のようだ

右舷側のヘリコプター格納庫内(写真奥が船尾側)。回転翼を畳んだ状態のヘリコプターを格納するため、天井は高いが幅は狭い。今回は荷物も積まれているのでさらに狭く感じる

ヘリコプター格納庫を抜けて急な階段を上ると、艦橋構造物後方の開けた甲板に出た。ステルス性を考慮して後方に傾斜したマストがそびえ立つ

艦名の由来を示すパネル。ベトナム戦争当時に海軍のヘリパイロットとして従軍し、撃墜された飛行士2名の困難な救助で活躍して議会名誉勲章を受章したクライド・エヴェレット・ラッセン大尉が由来である

ラッセンの艦橋構造物。左右に装備された八角形が、イージス艦の目であるAN/SPY-1Dレーダー

艦橋上に並ぶ通信用アンテナを収めたドームが並び、鋭角的なマストの形状がよくわかる

前甲板のMk.45 mod 4 5インチ速射砲。ステルス性を考慮したシールドと長い砲身が外観上の特徴

対空・対地・対潜など各種ミサイルを搭載するMk.41垂直発射機(VLS)。前甲板には32セル分が装備されている

艦橋の前にあるMk.15 20mm CIWS。フライトII-Aでは艦橋前方のこれを装備しない艦も多いが、フライトII-Aの初期建造艦にあたるラッセンには装備されている

シートに覆われていたMk.38 25mm機関砲。右舷の甲板上にある

ラッセンとフォート・マクヘンリーの周囲では海保や警視庁の巡視艇が遊弋し、テロ警戒に余念がない

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