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ネットワークをフル活用すると、BDレコーダーはこんなに面白い

スカパー!HD内蔵レコーダー シャープBD-W1000は捗るぞ!

2012年02月13日 11時00分更新

文● 鳥居一豊 撮影●篠原孝志(パシャ)

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DLNA配信で、2台のテレビで別の番組を再生
ネットワークでテレビ視聴がもっと快適に

 「Wi-Fiコネクト」だけでなく、一般的なネットワーク機能についても紹介しよう。すでに紹介した通り、「Wi-Fiコネクト」を使わないならワイヤレスでのネットワーク接続が可能。すでに無線LAN環境が整っている場合は、こちらのほうが便利だろう。

 ネットワーク接続によって、テレビ放送に加えて、「アクトビラ ビデオ・フル」のような動画配信サービスも快適に利用できる。レンタル感覚でしかも返却不要の便利さで最新映画などHDコンテンツの視聴や購入ができる。

 さらに、DLNA配信などが行なえる「ホームサーバー」機能で、対応するPCや別室の薄型テレビAQUOSから、録画済み番組の視聴なども可能だ。

 例えば、予約しておいた番組を見ようと急いで帰宅したら、家族が別の番組を視聴中――そんな場合でも書斎のテレビで視聴できる。もはやレコーダー2台分と言ってもいい利便性だろう。

録画猛者からの一言――鳥居一豊氏の場合

家電からオーディオ機器までカバーするAVライター。BDレコは常時2台稼動、操作性や使いやすさにもうるさい。大好物は映画とアニメ

最近のデータ放送は見逃せないコンテンツがたっぷり!! 高画質純録りを活用しよう

 最近のテレビ放送を見ると、多くの番組で「番組連動データ」を採用していることに気付く。

 例えば、ASCII.jpでもおなじみのアニメ評論家・氷川竜介氏が監修した「ヱヴァンゲリオン新劇場版:破」のデータ放送は、作品にちなんだクイズに答えていくことでシンクロ率が上昇、その度合いによって賞品が変化したり、シーンによってはデータ放送側の画面演出にも変化が起きるといった仕掛けが施されていた。

 映画では、監督や出演する俳優のプロフィールをはじめ、ストーリーのあらすじなどのコンテンツが盛り込まれることも多く、これが案外役に立つ。

 問題なのは、こうした番組連動データは、ほとんどのモデルでは録画しない仕様になっていることだ。予約録画しておいたからいいやと思っていると、こうした連動データのコンテンツを見ることができない。

 ところが、シャープのBDレコーダーならば、こうした番組連動データの録画までできてしまう。それが「高画質 純 録り」。デジタル放送のデータをすべてそのまま録ってしまうというところからきたネーミングだ。

録画設定の「連動データ設定」。DRおよび2/3倍モードと、5~12倍モードの録画でそれぞれ、番組連動データの記録をするかしないかを選べる

 そもそも他社のBDレコーダーが番組連動データの録画を省略するのは、よりたくさんの番組を録画するため。番組連動データまで記録してしまうと、同じHDD容量でも録画時間が短くなる可能性がある。「BD-W1000」では、番組連動データ記録の可否を設定で選べるようになっている。

 しかも、高画質で残せるDRモードと2/3倍モード、そして5倍モード以上の長時間録画でそれぞれ録画の可否を選べる。「DRモードはBDにも保存したい番組だから連動データの保存もする」「5倍モード以上は見終わったら消す番組だから連動データは不要」といった使い分けができる。すべてのモードで連動データを記録しておくこともできるし、使い方に合わせて効率良くHDD容量を節約できるようになっているのは便利だ。

 そして今年はロンドン五輪の年だが、例年、五輪中継では、NHKをはじめとして各社がデータ放送にもさざまなコンテンツを用意している。

どうせなら番組連動データも録画しておきたいっ! このマニア心をわかってくれるメーカーは案外少ないのだ

 あまり知られていない競技ではルールの説明や見どころの解説があったり、競技に登場する各選手の戦績やプロフィールなども用意されたりして、より競技を楽しめるようになっている。もちろん、日本人選手が出場する競技では、選手のコメントなどより充実した内容も期待できる。

 こうしたデータは、放送中に活用するだけでなく、録画した後で見直す時にも役立つはず。五輪を目当てにBDレコーダーの購入を考えている人は、こんなところにも注目してみてはいかがだろうか。

結論: ネットワークを活用した、新しいBDレコーダーの形がここにある

 このように、「BD-W1000」はシャープが積み重ねてきた、快適に使えるマルチタスク機能の充実に加え、「スカパー!HD」チューナー内蔵、「Wi-Fiコネクト」機能を得ることで、これからの情報家電のあるべき姿を実現したモデルに仕上がっている。

「ネットワークをフル活用すると、レコーダーはこんなにも面白いことができるのか!」という驚きに満ちた一台

 ネットワーク機能は各社も積極的に取り組んでいるが、シャープのそれは、専門的な知識のない人でも親しみやすく、使いやすさにきちんと配慮しているところに好感を持った。

 テレビ録画以外の機能が多すぎて自分に使いこなせるのか不安に感じている人や、スマートフォンは便利そうだが具体的な利用法が見えない人には、シャープの「BD-W1000」と「AQUOS PHONE」の組み合わせは最適。誰でも簡単に最新鋭のAVライフを満喫する準備が整うからだ。

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