12月21日、NECとシマンテックは、ストレージに格納するデータのバックアップを効率化する「スマートバックアップソリューション」を共同で開発し、NECが販売すると発表した。
スマートバックアップソリューションは、シマンテックのバックアップソフトウェア「Symantec NetBackup」が搭載する他社製ストレージとの連携API「OST(OpenStorage Technology)」と、NEC製ディスクバックアップストレージ「iStorage HSシリーズ(HYDRAStorR)」を組み合わせたもの。
NetBackupの提供する増分(差分)合成バックアップ技術、iStorage HSシリーズの提供する重複排除技術を組み合わせることで、大量のデータ(ビッグデータ)のバックアップを極めて短時間で実行。従来の方法と比べ、バックアップ時間を約80%短縮、必要とするネットワークやバックアップサーバーなどのリソースを約50%低減するという。この、NetBackupとOST対応ストレージによる合成バックアップソリューションの販売は、国内初とのことだ。
また、リストア作業の迅速化も図られている。従来のディスクバックアップにおいては、リストアの際には、フルバックアップデータのリストア後に、日々の増分(差分)のバックアップデータのリストア作業が必要となる。スマートバックアップソリューションでは、iStorage HSシリーズの内部で最新フルバックアップデータが自動的に生成されるため、そのデータを1回リストアするだけで作業を完了できるという。
スマートバックアップソリューションの第1弾として、ストレージに「iStorage HS3」を採用しモデルが12月28日に出荷される。価格は450万円からだ。