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学校向けアプリのHP Classroom Managerの販売も

HP MultiSeat Computing対応クライアントにLAN接続の新モデル

2011年12月06日 09時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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 日本ヒューレット・パッカードは5日、「HP Classroom Manager」の販売で、京セラ丸善システムインテグレーション(KMSI)と提携。HP MultiSeat Computingのラインアップも拡充した。

HP MultiSeat T200 Zero Client

 HP MultiSeat Computing(関連記事)は、簡単に言うと1台のパソコンを複数人で共有することで、Windows 7を利用できる環境を安価に導入できるソリューション。Windows Multi Point Server 2011を導入したパソコン(ホストPC)に“アクセスデバイス”と呼ばれる専用のクライアント端末を接続。パソコン1台+アクセスデバイスのコストで、10名以上が個別にWindows 7を利用できる環境が手に入る。

従来のt150 Thin Clientと今回発表されたt200 Zero Client

 ホストPCのスペックは6月末に発表された「MultiSeat ms6200 Desktop」と基本的に同等。

 アクセスデバイスは、これまでUSB接続タイプのみが提供されてきたが、今回有線LAN接続にも対応したモデルが追加された。「HP MultiSeat t200 Zero Client」で、Ethernet接続では、USB接続時の制約だったケーブル長が5mの制限を解消できる。1台のホストPCに接続可能なアクセスデバイスは最大14台(ホストPCを含めると15人での同時利用が可能)。

 従来のt150(幅111×奥行き65×高さ28mm/135.7g)に比較して本体は若干大型化(幅136×奥行き91×高さ35mm/343g)し、消費電力も3Wに増えたものの、USBポート数が2ポートから4ポートに増え、USB接続のキーボード・マウスも今回から付属する(PS/2ポートは廃止)。なお、Ethernet接続時はACアダプター(2100円)など外部電源への接続が必須となる。

 t200 Zero Clientの価格は一般企業向けで1万6800円(CALあり)、学校向けで1万4700円(CALあり)。また、ホストPCにアクセスするライセンスを別途購入する企業向けの製品も用意されており、こちらは8925円(CALなし)。販売開始は1月中旬を予定している。t150は併売する。

MultiSeat ms6200の価格
タイプ 価格(税別) OSの
エディション
主なスペック
Essential 10万8000円 Standard Core i5 2400/
4GBメモリー/500GB HDD/記録型DVD
13万8000円 Premium
9万9000 Academic
7万8000 VL向け
Extended 12万8000円 Standard Core i7 2600/
8GBメモリー/500GB HDD/記録型DVD
15万8000円 Premium
11万9000円 Academic
9万8000円 VL向け

 一方HP Classroom Managementは、MultiSeat Computingなどで有効活用できるソフトウェア。パソコン教室などで、先生が授業をする際に便利で、作業している生徒のデスクトップをサムネイルで一覧したり、チャットやリモート操作などで質問に答えられる。また、ログインしているユーザーのログイン情報から出席簿を自動作成したり、授業で使用するPowerPointやWordファイルを一括配布。生徒に編集させた上で、授業終了時に回収する機能なども装備している。

 価格は1ライセンス当たり5000円で、販売はKMSIに委託。KMSIはこれをシステムインテグレーターなどのチャネルに卸す。システムインテグレーターは、導入支援やソフト追加など付加価値をつけた状態でエンドユーザーにソリューションを提供する。サポート業務に関しては、システムインテグレーターが独自に行う方法と、KMSIに戻す方法の2種類が選択できる。KMSIでは3年間で3億円の売上を目指すという。

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