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今後、新機能はクラウド版優先で

サイボウズ、ガルーンのクラウド版「Garoon on cybozu.com」

2011年12月06日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 12月5日、サイボウズは自社開発のクラウド基盤「cybozu.com」上で動作する中堅大企業向けグループウェア「Garoon on cybozu.com」を発表した。先月、「サイボウズ Office」のクラウド版も発表されており、同社主力製品のクラウド化がこれで完了したことになる。

 Garoon on cybozu.comは、1ユーザーあたり月額800円(301~1000ユーザー時)で、「サイボウズ ガルーン」を利用できるサービス。ただし、現在販売中のパッケージ版「サイボウズ ガルーン 3」をそのままクラウド上に移植したのではなく、新機能「スペース」の搭載や全画面のデザイン刷新、ブイキューブのWeb会議システム「V-CUBE ミーティング」との連携が加わるなど、内容的には新バージョンとなっている。

多くの機能を提供する「Garoon on cybozu.com」。オプションの「セキュアアクセス」はクライアント証明書でユーザー認証を行なうもので、1ユーザーあたり月額250円となる

 当日行なわれた発表会で行なわれたサイボウズ社長の青野慶久氏の解説によれば、パッケージ版ガルーンの開発も続けるが、開発プロセスは変更。新機能はまずGaroon on cybozu.comに搭載し、安定したらパッケージ版に搭載する方針だという。

 新機能であるスペースは、組織横断型のプロジェクトの管理などに使える機能だ。異なる部署のメンバーを集め、そのプロジェクトのための目的やディスカッション、ToDoなどの機能を1つのページで共有できる。

Garoon on cybozu.comの新機能「スペース」。サイボウズ社内ではすでに活用しているという

 Web会議システムとの連携は、Garoon on cybozu.comのWeb予約登録画面で利用する施設設定の1つとしてV-CUBE ミーティングを選べるようになり、スケジュールからV-CUBE ミーティングに入れるようにするもの。V-CUBE ミーティングでは、一度に開催可能なWeb会議室の数での月額/年額課金となっており、「V-CUBE ミーティング on cybozu.com」は1部屋で月額5万円となる。

Garoon on cybozu.comから「V-CUBE ミーティング」が利用できる

 Garoon on cybozu.comおよびV-CUBE ミーティング on cybozu.comの提供は本日より始まっており、大塚商会やリコージャパン、ダイワボウ情報システム(DIS)などの販売パートナーが販売するほか、およびサイボウズの「cybozu.com Store」から申し込みが行なえる。

 なお、パッケージ版ガルーンやサイボウズ Officeのユーザーに対しては、Garoon on cybozu.comに蓄積したデータを移行するマイグレーションサービスを用意するという。

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