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6万円台の2560×1440ドットIPS液晶など

日本HPの注目液晶ディスプレー2機種を試す

2011年11月21日 09時00分更新

文● 花茂未来/インサイトイメージ

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専用ソフトで消費電力を管理

 消費電力は同社が4年前に発売した17型液晶ディスプレー(L1706)と比較した場合、約33%も削減しており、通常時で18.7W、最大輝度で28Wとなっている。

 そして本製品にはWindows上で動作する日本HPのオリジナルソフト「HP DisplayAssistant」が付属している。これを使うことで、通常はOSD上で行う輝度やコントラスト、色温度などの調節をパソコンのソフト上で行える。

ビジネスPCでも主流になりつつあるDVI入力端子を装備

 調整時はブライトネスなら白と黒のグラデーションを表示するといった具合に、調整項目に最適なパターン画像を表示してくれるのがありがたい。ソフト画面には、どの状態が正しいか、正しくないのかといった指標も表示される。

解像度の調整画面

ブライトネス調整画面

コントラスト調整画面

白色点の調整画面

RGB調整画面

色補正画面

 マウスでパラメーターを操作できることもあり、OSD上で液晶ディスプレーのボタンで調整するよりも快適だった。設定のプリセット保存にも対応し、用途やアプリによって目的の表示環境にすばやく切り替えられる。

あらかじめ用意されている工場出荷時のプリセットを使って、すばやく初期状態に戻すことも可能

 同ソフトは省電力機能も備えている。ひとつは、バックライトの明るさをプリセットから選択できるというもの。「明るめの室内」と「暗めの室内」の2カテゴリ内で、25%/50%/75%/100%の明るさから選択する仕組み。スタンバイや電源OFFのスケジューリングも可能だ。


便利機能も搭載

 HP DisplayAssistantをインストールすることにより、画面分割機能も使えるようになる。HPの画面分割機能は、デスクトップ画面をいくつかの領域に区切り、任意のウィンドウを指定した領域に素早く表示させることで、複数画面を同時に閲覧する際の配置操作を手軽にするというものである。画面分割は8パターン用意されており、液晶ディスプレーを模したアイコンをクリックすると適用される。

 この状態で、エクスプローラーやブラウザーのタイトルバーに表示されたアイコンをクリックすれば、分割したデスクトップ画面内で拡大表示できる。タイトルバーに標準で備わっている最大化ボタンを押した場合は、分割領域に関係なく、通常の最大化表示となる。

 フルHD液晶ディスプレーは、複数の画面を開きながら業務を行えるのがメリット。しかし画面の大きさをそれぞれ手動で変更するのはなかなか面倒だ。この機能を使えば、閲覧したい画面を目的に位置に素早く表示でき、快適である。

8つの分割パターンが用意されている

タイトルバーのボタンをクリックして任意の領域に表示する

 また、画面分割機能はLE2202x以外の液晶ディスプレーやプロジェクターを繋いでも動作するため、プレゼンテーションの際にも役立ってくれるだろう。

「HP Compaq 21.5インチ ワイドTFTモニター LE2202x」の主なスペック
最大解像度 1920×1080ドット
画面サイズ 21.5型ワイド
輝度 250cd/m2
コントラスト比 1000:1
視野角 水平170度/垂直160度
入力端子 DVI端子×1、アナログRGB出力×1
サイズ 幅51.8×高さ37.97×奥行き16cm
重量 3.9kg
直販価格 2万3100円(執筆時点)

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