“ブラウザーにこだわれる”点は、パソコンの長所
二つ目のポイントは、機動力の高さ。冒頭でも少し触れたが、タッチ操作対応で軽いマシンは、キーボード付きのノートにはない魅力がある。
立ったままでの操作や、操作中の画面を相手に見せるという用途ではノートよりも圧倒的にスレートPCのほうが効率がいい。
例えば、駅で電車を待っている際に、ウェブサイトで訪問先の地図を調べたり、取材内容の復習をしておくという用途や、打ち合わせの際に、作成途中の資料を探し出して相手に見せたり、急に生じた疑問をウェブで調べて確認するといった用途で特に便利だ。
通信回線については無線LANを装備しているので、それを使ってもいいし、屋外で常に接続していたいというのならUSB接続のデータ通信アダプターやWi-Fiルーターなどを用意しておけばいい。このあたりはパソコンなので選択肢が豊富だ。
また使って見ると、ブラウザーを自由に選べるという点が意外に便利であることを実感した。Windows 7の場合、標準でInternet Explorerが使えるが、これ以外にもFirefox、Chrome、Safari、Opera……など多種多様なブラウザーが使える。
そして単にブラウザーの選択肢が豊富、というだけでなくブラウザー用のプラグインや機能拡張を色々と利用できるという点も魅力になると思う。
FlashやPDFがみられるといったベーシックなものは当然だが、よく使うサイトをサムネイル付きで登録してワンプッシュで起動したり、ソーシャル系サービスやスケジューラとの連携、スクリーンキャプチャ、ジェスチャーを使って快適に操作したり……など、色々なカスタマイズが可能なのはパソコンならではのポイントと言える。
解像度的にもモバイルノートと遜色ないので、レイアウトが崩れてしまったり、画面が小さすぎて一覧すると見にくいといった不満も出にくい。この種のデバイスで最もよく使う機能がブラウザーだろうから、ここにこだわれるというのは非常に重要である。