シマンテックは、セキュリティソフトの最新版「ノートン インターネット セキュリティ 2012」、「ノートン アンチウイルス 2012」を発表した。ダウンロード版がすでに発売中で、パッケージ版が16日から発売される。
またノートン インターネット セキュリティ 2012は、ダウンロード版がノートンオンラインストア価格6480円で、パッケージ版がオープンプライス(店頭想定価格6480円)となっている。ノートン アンチウイルス 2012は、ダウンロード版がオンラインストア価格4980円で、パッケージ版がオープンプライス(店頭想定価格4980円)。それぞれ1ユーザー版で、同一世帯のパソコン3台まで利用可能だ。
ラインナップと価格 | ||
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製品名 | オンラインストア 価格(1年版) |
パッケージ版価格 (店頭想定価格) |
ノートン インターネットセキュリティ 2012 | 6480円 | オープン (6480円) |
ノートン インターネットセキュリティ 2012 オフィスパック 5PC |
9800円 | オープン (9800円) |
ノートン インターネットセキュリティ 2012 オフィスパック 10PC |
9800円 | オープン (1万6000円) |
ノートン インターネットセキュリティ 2012 2コニコパック |
— | オープン (6480円) |
ノートン アンチウイルス 2012 | 4980円 | オープン (4980円) |
ノートン アンチウイルス 2012 オフィスパック 5PC |
7400円 | オープン (7400円) |
ノートン アンチウイルス 2012 オフィスパック 10PC |
1万1000円 | オープン (1万1000円) |
日本人のセキュリティに関する状況
発表会では、まずノートン サイバーセキュリティ リードアドバイザーのアダム・パーマー(Adam Palmer)氏が登壇し、「ノートン ネット犯罪レポート 真の実態を調査」と題した、セキュリティに関する最新レポートを解説。各国の成人1万2704人/子供4553人/教師2379人を対象とするネット犯罪レポートおよびノートンオンラインレポートファミリーにおける調査を基にしたもので、全世界と日本との比較を行ないつつ説明していた。
日本では、男性ユーザーのうち47%が一度はネット犯罪の被害にあっているという。これは、アダルトコンテンツを閲覧する成人男性ユーザーの数が、女性ユーザーの20倍にものぼること、ギャンブル(ゲーム)を行なう男性ユーザーが女性の3.5倍となっていることに由来している。
また、約88%の日本人成人ユーザーがネット犯罪に関して懸念しているものの、成人ユーザーの45%がセキュリティソフトの定義ファイルをアップデートしていない状況にあるとした。日本人ユーザーの91%が、法的な対処を含めたネット犯罪者への対策が必要と考えているが、パーマー氏は警察だけに頼るのは難しいと警告した。
モバイル機器に関しては、日本人成人ユーザーの約7%がすでに被害に合っており、個人情報や各種企業/業務の情報が集中しているスマートフォンが今後ターゲットとされるだろうと話していた。
2012年、PC/Mac/モバイル機器すべてが対象
業界初の個人向け新サービス「Norton One」
続いて、シマンテックコンシューマ マーケティング部 執行役員 部長のロジャー・ヨーダー(Roger Yoder)氏が、「ノートン インターネット セキュリティ 2012」、「ノートン アンチウイルス 2012」を発表した。
また、「Norton EveryWhere」構想を促進するものとして、複数機器を所有する個人ユーザー向けのメンバーシップサービス「Norton One」が明らかにされた。PC/Mac/タブレット/スマートフォンなど、利用デバイスに合わせてセキュリティソリューションを自由に選択して組み合わせられるというもので、2012 年前半に提供開始予定という。単一のメンバーシップと単一のユーザーインターフェースで、自宅にあるすべての機器を保護することが可能で、対象とする機器の追加/削除もシームレスに行なえるとしていた。