鞆の浦の奥の方へ行くと狭い斜面に家が建て込んでいて、ほとんどの生活道路は路地レベルで、そこの道をちょっと奥に入った○○さんとこがネコをたくさん世話しているよ、と人に教えられたので、首からカメラを提げて夕方の猫散歩に行ってみると、お庭に無造作に置いてある自転車の後ろ籠に、ちょこんと乗っかった猫といきなり目が合ったのである(冒頭写真)。
そこのお庭には猫が沢山いて、ああ、ここのことかと思ったが勝手に他人の庭に入るわけにもいかず、と思いきや、近所で遊んでいたこのあたりの子供達が6人ほどワラワラとやってきて、「おじさんは何しに来たの?」「猫撮ってるの?」「こっちにたくさんいるよ」と尋ねてくる。さすが物怖じしない田舎の子供。庭にズカズカと入り込んで、そこに寝転がっていた猫を撫でてみせる。
「猫の天敵は子供」というほど、猫は子供が嫌いで、猫はほっといてほしいのに子供達ときたら、大きな声を出すは、不用意に近づくは、逃げると面白がって追いかけ回すは、油断すると抱き上げるは、時には放り投げるわで、近所の公園にいる猫も大人にはなつくのに子供がやってくると脱兎の如く逃げ出す始末。
でも田舎の路地ではそんなわがままは通用しないのだ。
一番やんちゃそうな男の子が、「ねえねえ、この猫、帽子に入るんだよ」とくつろいでいた子猫をいきなり帽子に入れて得意気に登場するわ、その横にいた女の子が「私も抱っこできるもん」といきなり抱き上げるはで、猫も「こりゃたまらん」という顔で逃げ込んだのが、しゃがんで猫を狙っていた私の股間。
しょうがないので液晶モニターをひっくり返して自分撮り体制で自分の股間を撮るという間抜けな格好で撮影。まさかバリアングルモニターで自分の股間を撮ることになるとは思わなかった。
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