お蔵入りにするのはもったいない!
超薄型Android端末の試作機も披露
最後に披露されたのが、小型ガジェット好きにはたまらない、超薄型のキーボード付きAndroid端末の試作機である。重さは約350gで、サイズは幅215×奥行き109×高さ9.9mm! それでいて10時間程度のバッテリー駆動時間を実現し、7型・1024×600ドットのタッチパネルディスプレーとキーボードを備えるという。
超薄型化でも強度を確保するために金属製の液晶ベゼルを採用したため、普通の作り方では天板に無線アンテナが組み込めない。そこで「スリットアンテナ技術」と称する技術により、金属の天板でもアンテナを内蔵可能にしたという。キーボードもキーストロークが1mmという薄型だが、「軽量井桁構造」という仕組みにより、意外なほど安定したキータッチを実現している。
当初は商品化を目指して開発を始めたというこのAndroid端末だが、残念ながら諸事情により、商品化はお蔵入りしてしまったという。しかし、試作機で実現された技術は、今後の同社による薄型ノートパソコン開発に生かされるとのこと。いずれ登場するであろうNECP製のUltrabookなどへの応用を期待したい。