英会話を楽しくはずませるためにも、洋書をストレス無く読むためにも、TOEICで高得点を取るためにも、一番重要なものは何かと言えば――それはズバリ、「英単語力」です!
しかし、この「英単語」の学習が、一番、無機的でツラい、面白くない、覚えてもすぐ忘れる――そんな悩みを抱えている方も、さぞ多いことでしょう。
そんな英単語学習を効率的に、楽しく変える方法があるんです――それが、「語源」の利用です。
キャプテンとキャベツの語源が同じ、
と知ると、記憶に残る。
たとえば、キャプテン(captain)とキャベツ(cabbage)は同じ「語源」からできた、と聞いて、あなたはどう感じますか? 実は両方とも、“cap(頭)”という同じ「語源」から発生した単語なんです。キャプテンには、「組織の頭(かしら)」という意味があります。では、キャベツは? というと、それは「頭」みたいな形をした野菜だから、なんですね。
もうひとつ例を示しましょう。たとえば2011年の初夏には、『ムカデ人間』というカルトホラー映画が日本でも公開され一部で話題となりましたが、この映画の原題は“The Human Centipede”と言います。この、centipedeという英単語は、あまり見覚えのない単語かもしれませんが、centi が「100」を表わす語源、pedが「足」を意味する語源だと知っていれば、ぐっと覚えやすい単語になります。百の足をもつもの=ムカデ、と推理できるからです。日本語でも英語でも、「すごくたくさん」を意味するときに、とりあえず「百ある」と言ってしまう点が同じなのも、面白いですね。
では、次に、circumcisionという英単語。これはどういう意味かわかりますか? この長い単語の意味は、「包茎手術」です。かなり難しい英単語です。でも、この英単語も、語源を知ると、強く記憶に残ります。この単語に含まれるcircumは、「円」を意味する語源です。いっぽうcisは「切る」を意味する語源です。残りのionは「~すること」なので、この英単語は、「円形に切ること」を意味しています――勘の良い方はおわかりでしょうが、これはすなわち、手術をして切り取った皮が“丸い輪になる”ことからできた単語なのです。こう聞くと、難しい単語も、なかなか忘れられなくなると思いませんか?
このように、英語の「語源」に着目すれば、英単語を暗記しやすくなるだけでなく、知らない英単語でも意味が推測できるようになるのです。ネイティブスピーカーの人々も、語源を見つけて意味を推理するこの方法をふだんから活用して、英語をしゃべったり、読んだりしているのです。ひとつの語源を覚えれば、その語源から派生した単語をいくつも覚えられますから、語学の勉強方法として実に効率がよく、成果も大きい、というわけです。
この「語源学習法」に着目した英単語学習書の決定版が、このたび発売されました。2011年9月2日にアスキー・メディアワークスより刊行された『語源耳 絵&写真と耳で英単語三千を連想記憶(赤)[暮らし編]』と『語源耳 絵&写真と耳で英単語三千を連想記憶(緑)[学問・仕事編]』の全2巻が、それです。
本書の原書である『ココヨン』という英語学習書は、韓国の作家・イラストレーターのホリム・ハン氏が執筆したものです。彼はカナダに移住した際に現地での英会話に苦しんだ経験から、「英語の上達には、とにかく語彙(ボキャブラリー)を増やすことが重要だ!」と痛感したと言います。氏は、カナダでの生活で実践的に英語の語彙を増やしながら、語源への考察を深めてゆき、その成果を1993年に『ココヨン』という一冊の本にまとめあげました。この本は韓国で出版されると大反響を呼び、なんと累計で150万部を売り上げる韓国国内最大のベストセラー英単語学習書となったのです!
この『ココヨン』に、累計80万部の大ヒット英語学習書「英語耳」「単語耳」シリーズの著者・松澤喜好氏が大幅に加筆したものが、『語源耳』なのです。
『ココヨン』のすぐれた点は、著者のホリム氏自身の手によるイラストや写真を本文にたくさん盛り込んだこと。英単語と、それに関連する図版をセットで記憶することで、語源のイメージをビジュアル化して脳に定着させることができるのです。
単語に添えられた解説やコラムも、ホリム氏の実体験が大いに反映された具体的かつユニークな内容で、読み物としても楽しめます。
「octは“8”という意味の語源。それなのにOctoberが「10月」を意味するのはなぜ?」
「シンデレラの名前の由来は納骨堂から来ているんだって?」
こういった興味深い語源知識が、本全体に散りばめられているのです。
単語がただ詰め込まれているだけなので、勉強には役立つけれど、読み物としての魅力は薄い……という従来の英単語学習書のイメージをくつがえす、ビジュアルや文章が豊富な斬新な構成。これが英語学習に多大な効果あり!! と読者の評判を呼び、『ココヨン』は韓国で“神話”と呼ばれるまでの超ベストセラーとなったのです。
これら原書『ココヨン』の長所を最大限に生かし、さらにグレードアップすることで、『語源耳』は、より一層完成度を上げることに成功しました。松澤喜好氏が日本の読者に向けて大幅に加筆・増補し、そしてすべての英単語の発音を付属CDに収録してあるのです(吹き込みを行なったナレーターは、超一級の発音で定評のある、キンバリー・フォーサイス女史です!)。
「(赤)[暮らし編]」は、手足や頭など体に関する語源、気持ちや感情を表わす語源、見る・聞く・話す等の日常の行動に関する語源といった、暮らしに身近な語源を中心に収録。「(緑)[学問・仕事編]」は、数字・図形に関する語源、自然・生命に関する語源、輸送・流通等に関する語源といった、自然科学や社会に関連する語源を中心に収録しています。2冊どちらの巻から読み始めても大丈夫な親切設計になっています。
また、原書にはない、『語源耳』オリジナルの学習機能も多数追加されています。本書の英単語や英文はオレンジ色のインクで刷られており、付属の赤セロファンでその部分を隠して暗記学習ができます。本文収録の単語をネイティブスピーカーが発音した音声CDも付属しているので、この音源を移動中などに聴くことで、目だけではなく耳からも学習できるのです。「正しい発音を知らずに、英単語を暗記しても、英会話ではほとんど役に立たず、意味が薄い」ですからね……。
巻末には「暗記用英単語リスト」も付属しており、赤セロファンを載せると語源の部分のみが浮き出るようになっているので、語源を意識しつつ効率的に脳に単語を定着させることができるようになっています。
この『語源耳』(赤)と(緑)の2冊をマスターすれば、約3000語の単語をものにすることが可能です。2巻ぶんの語源を記憶して応用することで、意味が推測できる英単語はおよそ1万語近くにまで達することとなる、と著者の松澤喜好氏は太鼓判を押します。
収録単語数の量の多さと、読み物としての情報量の多さ。この両翼を兼ね備えている本書は、大学受験、TOEIC等の試験対策にも大いに役立ち、一生ものの英単語力を身に付けることにもつながります。
日韓両国のベストセラー英語学習書の奇跡のコラボレーションから生まれた、英単語学習書の最高到達点! 「英語耳」シリーズ最新刊、『語源耳』(赤)&(緑)の効能を、ぜひお試しください!!
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語源耳 絵&写真と耳で英単語三千を連想記憶(赤)[暮らし編]ホリム・ハン、松澤喜好(著)アスキー・メディアワークス
語源耳 絵&写真と耳で英単語三千を連想記憶(緑)[学問・仕事編]ホリム・ハン、松澤喜好(著)アスキー・メディアワークス