iPhoneやiPadではさまざまなことができるので、多様なファイルを保存することになる。たくさんのアプリや手持ちの音楽データ、デジカメで撮影した写真、電子書籍、オフィス文書などなどで、16GBや32GBの容量はあっという間に埋め尽くされてしまう。そんな悩みを解消する新製品が登場する。iPhone/iPod touch/iPad専用のワイヤレスハードドライブ「Wi-Drive」だ。
iPhone/iPadとワイヤレス接続できる16GB/32GBのSSD
キングストンからワイヤレスハードドライブ「Wi-Drive」が発表された。9月30日から発売予定で、現在はAmazonの特設ページで先行予約が開始されている。「Wi-Drive」はiPhone 3G/3GS/4G、iPad/iPad 2、iPod touch 第3・第4世代で利用できるSSD。Wi-Fiを内蔵しており、端末とピアツーピアで接続し、データを転送できる。容量は16GBと32GBの2モデルが用意されており、実売価格は16GBモデルが9800円、32GBモデルが1万4800円となる。
サイズは幅121.5×奥行き61.8×高さ9.8mmとスリムで、重量は82gと軽い。充電は付属のminiUSBケーブルでPCに接続して行なう。バッテリー駆動時間は約4時間となっている。
iPhone 4のストレージは16GB/32GB、iPad 2は16GB/32GB/64GBが用意されている。iPad 2の64GBならともかく、16GBや32GBだとあっという間に容量が足りなくなってしまう。例えば、32GBでも単純計算で音楽CDを高音質なAppleロスレスで取り込んでいるなら約1000曲(1曲30MBとして)、スキャンした週刊アスキーなら約200冊(1冊150MBとして)、デジカメ写真なら約5000枚(1枚6MBとして)しか保存できない。アプリも500本も入れると15GB近くなる。
筆者は、ストレージを補完するために、Dropboxなどのクラウドサービスを活用している。利用頻度の低い写真や過去の仕事で使ったファイルなどを保存。いざというときに取り出せるようにしている。とはいえ、インターネットを経由しているのでデータのダウンロードに時間がかかり、内部ストレージのように活用することは難しい。
残念なことに、iPhoneやiPadはメモリーカードスロットやUSB端子を備えておらず、拡張性が低い。我慢しつつ、データをやりくりしていたところ、「Wi-Drive」を見つけた。Wi-Fi接続でストレージにアクセスできるとのこと。アイデアはいいのだが、問題は使い勝手。今回は発売前に製品をお借りできたので、しばらく使い込んでみた。

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