柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第76回

最新のFirefoxで人気アドオンを使いこなす技

情報収集やコミュニケーションに役立つアドオン

　閲覧してるウェブページの内容によって、処理方法が分類される。読んで終わりのページやお気に入りに登録するだけなら問題ないが、出先で読みたかったり、データベースに追加したいならウェブサービスと連携させる必要がある。出かける前など、気になるウェブページをゆっくり読んでいる時間が無い時は「Instapaper」に保存しておく。アドオンの「Instaright - social bookmarks (Instapaper) 」をインストールしておけば、ロケーションバーに表示されているアイコンや右クリックメニューから一発で保存できるので気軽に利用できる。

右クリックメニューから「Instapaper」に保存する

　マイデータベースにウェブページを保存するなら「Evernote」を活用する。まずは公式アドオンの「Evernote Web Clipper」をインストール。Firefoxのツールバーに配置されたEvernoteのアイコンをクリックするだけで情報を登録できる。ページ全体を保存するほか、ページの一部を選択してその部分だけを登録することも可能。登録時に「ノートブック」を選択して分類したり、「タグ」を付けて後の管理をしやすくしておこう。

Evernoteにウェブページを保存する

　ニュースサイトなどをGoogleReaderに登録し、新着記事をチェックしている人は多いだろう。新着件数をチェックし、GoogleReaderのページに飛ぶなら「Google Reader Watcher」（後編）が便利。しかし、GooglReaderのウェブページはいまいち読む気を損なうデザインになっている。そこで、「Feedly」をインストールしよう。ツールバーのボタンをクリックするだけで、GoogleReaderの新着記事を見やすいデザインで表示してくれる。

スタイリッシュなブログのようなデザインでRSSを読める「Feedly」

　最近ユーザーが急増している「Facebook」を利用している人も多いだろう。そこでオススメなのが「Facebook Toolbar 1.7.2」だ。ツールバーにFacebookの検索フォームや近況をつぶやくフォームが配置され、写真の投稿用ボタンも用意。クイックリンクから一発で目当てのページを開けるので、頻繁にFacebookをチェックする際の手間が省ける。

Facebookを手軽に活用できる機能を揃えたツールバー

　mixiユーザーなら「NAVERツールバー with mixi」、はてなユーザーなら「はてなツールバー for Firefox」を導入しよう。Twitterを利用するなら「Echofon for Twitter」 (後編）が便利だ。

　新しいウェブサービスは増える一方だが、不正アクセスの被害も増加している。IDとパスワードの管理はしっかり行ないたい。そこでオススメなのが、「1Password」というソリューションだ。クラウド上に多数のIDとパスワードを保存し、ユーザーはマスターパスワード1つで利用する仕組み。Windows版とMac版のソフトが39.9ドル、iPhone・iPad版アプリが1300円で発売されており、Android版は読み出しのみ可能なアプリが無料で公開されている。PCで追加したアカウント情報を利用してiPhoneでログインするなど、利便性が高い。Windowsに「1Password」のソフトをインストールし、Firefoxのアドオンを有効にすると、ツールバーにボタンが現れる。有料ソフトだが、円高のため今は安くなっている。使い勝手がよく、セキュアにアカウント情報を管理できるのでイチオシだ。

一度登録したウェブサービスを選ぶだけで、自動ログオンできる