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長~く使える極上のPCケース2011 第2回

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長~く使える極上のPCケース2011【クーラーマスター編】

2011年07月19日 12時00分更新

文● 宇野 貴教

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Enforcer

●URL:http://www.coolermaster.co.jp/product.php?product_id=6703
●実売価格:1万2980円前後

手前部分がやや高くなっているユニークな形状のATXケースだ

ゲーマー向けブランドからリリースされたケース

 クーラーマスターのゲーマー向けブランド「CM Storm」の製品としてリリースされているミドルタワーケースが、この「Enforcer」だ。ゲーマー向けであるが、スタイリッシュで剛性の高いケースを求めるユーザーのニーズにも対応できるデザインと性能を持っている。

メッシュ部分はフロントファンの吸気口部分のみ。5インチベイ部分は開閉式のカバーが取り付けられている

リア形状はスタンダードだが、リアファンの上に水冷クーラー用のチューブ穴が3つ用意されている

 カラーリングはツヤのない深みのあるブラックで統一されており、外観同様にケース内部も隅々までブラック1色だ。サイドのクリアパネルからケース内部を見ることができるため、この内部塗装も意味のあるものとなっている。CPUクーラーなどにLEDファンを多用して中の見た目も美しくしたい人には魅力的な仕様と言えるだろう。

サイドパネルは奥の部分がアクリル製で、マザーボード部分を見ることが可能

外観だけでなく内部もブラックで塗装されている。ミドルタワーとしてはゆったりとしたスペースがある

 外観のポイントはフロントの5インチベイ部分に開閉カバーが取り付けられていること。また、上部手前部分に窪みが用意されていて、CDやUSBメモリなどを置くためのスペースになっているといったちょっと便利な工夫がある。開閉カバーはベイへのアクセス性が落ちるが、ホコリの侵入防止や搭載デバイスによるデザインの不統一感を防ぐといったメリットがあり、搭載デバイスに影響されないデザインを好む人にはありがたい。

5インチベイは開閉式パネルの中にある。通気性よりも静音性を重視した作りだ

フロントコネクタは最上部にあり、USBコネクター4基のうち2つはUSB3.0に対応する。その奥の窪みにCDやUSBメモリなどを置けるのが便利

フロントは200mm角の大口径ファンを搭載

 冷却機能はフロント下部に吸気用の200mm角ファンを1基、リアに120mm角ファンを1基装備する。吸気過多のファン構成に見えるが、天頂後部は200mm角ファン1基または120mm角ファン2基を取り付けるためのスペースが用意されているため、ファンを取り付けなくてもここから空気が外に逃げるようになっているので問題ない。高冷却を目指すならここにファンをセットしてエアフローを強化すればよいだろう。

天頂後部には追加ファンのためのスペースが用意されており、ここに水冷キットを搭載することも可能

マウスやキーボードのケーブルをこの穴に通すことで、それらの盗難を防げるようになっている

 気になる点としては、サイドからの吸気機構が用意されていないことが挙げられ、冷却製の追求よりも静音性を兼ね揃えるコンセプトになっている。

ベイラックを取り外せば大型ビデオカードが搭載可能

 収納性能は5インチベイが4つですべてツールフリーでのデバイス取り付けが可能だ。3.5インチベイは6つだが、取り付け向きを90度回転できるユニークな構造になっており、エアフローやアクセス性などを考慮してユーザーが自由にレイアウト可能になっている。また、2.5インチベイも2つ装備するなどベイの数は豊富だ。

5インチベイは4つあり、それぞれがツールフリーでデバイスを固定できる

3.5インチベイは2層構造になっており、上部ブロックは回転させて向きを変更することが可能

 ビデオカードは270mm長までの取り付けをサポートするが、ベイラックを取り外すことで390mm長の巨大ビデオカードの装着も可能だ。ベイラックを外すと3.5インチシャドウベイの数が4つ減ってしまうが、どんな巨大ビデオカードでも不安のないスペースが確保できる。ベイの数が足りるのなら、ゲーマーにはなかなか魅力的な構造と言えるだろう。

ビデオカードの長さは270mmまで。ベイラックを取り外すことで390mmの巨大ビデオカードの装着も可能だ

SSDを設置するための2.5インチ専用ベイも用意されている

(次ページへ続く)

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