Android黎明期から活動しているユーザーコミュニティ「日本Androidの会」主催のイベント「Android Bazaar and Conference 2011 Summer」(ABC 2011 Summer)が、ついに明日7月17日に迫ってきた。会場は早稲田大学 本部キャンパス周辺(新宿区西早稲田、東京メトロ東西線 早稲田駅から徒歩5分)。
イベント内では、NTTドコモやKDDI、Android端末メーカーの関係者による基調講演を始め、開発者向けの技術解説、全国のAndroid開発者によるソフトウェアやハードウェアなど展示物を集めた「Bazzar」ブースが用意される。
ASCII.jpでも取材を予定しているが、Androidに興味を持つユーザーはぜひ直接参加してほしい。一般参加は公式サイトでの登録により可能で、入場は無料である。詳しくは公式サイトをチェックしてほしい。
“Palmの神様”にアスキー総研・遠藤所長が問いかける
「いまのアイドロイドはやばいのではないか?」
ABC 2011 Summerでは、アスキー総合研究所所長の遠藤諭も講演者として出演。Palm OS搭載機の日本語環境「J-OS」をはじめとして多数のソフトウェアを作成するなど、“Palmの神様”として知られる山田達司氏と「Palm → BlackBerry → iPhone → Androidの次はドレだ?」と題して対談を行なう。
誰よりもモバイルを知る山田達司氏に、デジタルからライフスタイルを検証する遠藤所長が問いかける。歴史検証型(珍しい端末いろいろ登場)未来予測トークを予定している。時間は14時からで、場所は大隈記念講堂21号館 小講堂。
最後に今回の対談に臨む、アスキー総研・遠藤所長からのメッセージをお届けする。ABC 2011 Summerに来場した方は、こちらのセッションにもぜひ参加いただきたい。
■このセッションをやることになった理由
日本Androidの会の平出さん(事務局長)とお話をしていて、「今のアンドロイドはやばいのではないか?」ということを、私が言ったのですね。iPhoneが、アップルの決まりごとでガチガチで固まった世界だとすると、Androidというのはとても自由度が大きいのが素晴らしい。ところが、モバイルというのは特に端末だけで「エコシステム」は回らないということは歴史が証明しているのですよ。
つまり、そのプラットフォームに馴染む開発者のコミュニティがあって、その端末によって得られる利便性とビジネスというのがあって、それが人々のコンピューティングや、ひいてはライフスタイルの中で回っていく仕組みが必要。
ちょうど、生き物や社会システムのように循環して、それぞれの仕組みが継続的に動かないと、そのプラットフォームは死んでしまう。
Androidは、開発者のコミュニティについては非常に恵まれていたわけだけれど、そこから先の部分は今これから非常に問われてくるところだと思ったのです。そこで「そうした議論をすべきだろう」という話になったのですが、いちばん説得力があるのは歴史が証明しているという事実なのですね。
その歴史の中に、モバイルに関する最良の教科書が隠れている。だったら、モダンモバイルともいうべきPalmの世界で、“神様”と言われた山田達司さんをお呼びして、Palmだけでなく今までのモバイルの世界を振り返りながらも、最新のモバイルを強く意識してそのあたりを探ろうと考えたのです。
ということで、まるで世界史の授業を聞くようなモバイルデバイスの目くるめく世界を堪能しながら(しかも珍しい端末の実物披露もあり)、これからのスマートフォンがどう進むべきなのか? WebOSなどの最新デバイスを取り巻くトピックなども含めてトークします。
モバイルでなんらかの関わりのある人は、まずは「神様」の声をきっちりと聞け! といっても十分に価値のある内容になるはずですので、ぜひご聴講あれ!!