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コーレル、64bitに対応した「Corel Painter 12」を発売

2011年06月30日 21時00分更新

文● 太田 渉/ASCII.jp編集部

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 コーレルは30日、東京・東銀座の時事通信ホールにおいて、ペイント系グラフィックスソフトの最新版「Corel Painter 12」のダウンロード版の提供を本日から開始すると発表した。パッケージ版は8月5日に発売する予定。

 ラインナップと価格は、通常版が6万2790円、特別優待版が5万2290円、アカデミック版が2万6040円、アップグレード版が3万1290円。ダウンロード購入の場合、通常版が6万2790円、アップグレード版が3万1290円。 なお、ダウンロード版は8月5日まで先行発売特別価格として通常版を5万6810円、アップグレード版が2万8310円で販売している。

通常版

特別優待版

アップグレード版

 まず最初に新機能として、64bit版Windowsに対応したほか、マルチコアのCPUに最適化したことが挙げられた。これにより、3倍~5倍の高速化が実現しているという。また、マルチコアの使用はブラシ設定から有無を設定することもできる。

メモリーの使用量が多いアプリケーションなので、64bit版OSへの対応は、多くのユーザーが求めていたという

マルチコアに対応したことで、高解像度な画像ファイルもスムーズなブラシ操作が可能になった

 新機能としては、“リアル水彩ブラシ”“リアルウェット油彩ブラシ”を追加。これらは、実際の水彩画や油彩画とは異なり、乾燥させるタイミングを“ぼかし一時停止機能”を使用することで、自由に操作することができる。例えば、リアル水彩ブラシの場合は、色を塗り、そちらが乾燥する前に別の色を塗り重ねて色を混ぜるといった、実際のものに非常に近い操作ができる。

リアル水彩ブラシは水分量の調整や乾燥時の風力量の調整が可能。リアルウェット油彩だと、顔料量や定着率の調整ができる

どちらのブラシも乾燥を一時停止する機能を備えている

拡大した位置がわかりやすい“ナビゲーションパネル”や拡大時にジャギーを目立たなくさせるアンチエイリアス処理にも対応した

 そのほかに、画面を上下左右で2分割や4分割して同時に描画できる“ミラーペインティング”、画面を放射線状に最大12分割して同時に描画する“万華鏡ペインティング”といった機能も追加されている。製品説明を行なったマーケティング部・吉岡 俊彦氏によると、これらの機能は、「64bit版OSやマルチコアCPUに対応したことで搭載できたと言える機能」とのこと。

壇上で行なわれたデモンストレーションでは、万華鏡ペインティングを使用して、見事な幾何学模様が簡単に作られていた

そのほかに、使用している色の変更やブラシサイズの変更などをショートカットボタンで呼び出せるように

ブラシの選択パレットでは、“最近使ったブラシ”の項目が追加。いつも使うブラシが決まっている人にはありがたい機能だろう

イラストレーターの安倍吉俊氏も登壇

 記者発表会では、イラストレーターの安倍吉俊氏による製品デモも行なわれた。安倍氏は、鉛筆で線画まで描いたイラストを持ってきて、ブラシツールを使用した見事なイラストを仕上げていた。

線画は慣れ親しんだ鉛筆で行ない、彩色する時はペイントソフトを使用するのだという

最初は大雑把にブラシツールで塗っていき、陰影や瞳などの細かい部分は拡大表示を駆使していた

デモンストレーションは30分だったので、ここまでしか塗れなかったが、十分早い。まさしくプロの犯行だった

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