コーレルは30日、東京・東銀座の時事通信ホールにおいて、ペイント系グラフィックスソフトの最新版「Corel Painter 12」のダウンロード版の提供を本日から開始すると発表した。パッケージ版は8月5日に発売する予定。
ラインナップと価格は、通常版が6万2790円、特別優待版が5万2290円、アカデミック版が2万6040円、アップグレード版が3万1290円。ダウンロード購入の場合、通常版が6万2790円、アップグレード版が3万1290円。 なお、ダウンロード版は8月5日まで先行発売特別価格として通常版を5万6810円、アップグレード版が2万8310円で販売している。
まず最初に新機能として、64bit版Windowsに対応したほか、マルチコアのCPUに最適化したことが挙げられた。これにより、3倍~5倍の高速化が実現しているという。また、マルチコアの使用はブラシ設定から有無を設定することもできる。
新機能としては、“リアル水彩ブラシ”“リアルウェット油彩ブラシ”を追加。これらは、実際の水彩画や油彩画とは異なり、乾燥させるタイミングを“ぼかし一時停止機能”を使用することで、自由に操作することができる。例えば、リアル水彩ブラシの場合は、色を塗り、そちらが乾燥する前に別の色を塗り重ねて色を混ぜるといった、実際のものに非常に近い操作ができる。
そのほかに、画面を上下左右で2分割や4分割して同時に描画できる“ミラーペインティング”、画面を放射線状に最大12分割して同時に描画する“万華鏡ペインティング”といった機能も追加されている。製品説明を行なったマーケティング部・吉岡 俊彦氏によると、これらの機能は、「64bit版OSやマルチコアCPUに対応したことで搭載できたと言える機能」とのこと。
イラストレーターの安倍吉俊氏も登壇
記者発表会では、イラストレーターの安倍吉俊氏による製品デモも行なわれた。安倍氏は、鉛筆で線画まで描いたイラストを持ってきて、ブラシツールを使用した見事なイラストを仕上げていた。
