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プロキシファイル作成時間が3.5倍スピードアップ!

コーレル、ビデオ編集ソフト「Ulead VideoStudio 12」を発表

2008年03月11日 21時40分更新

文● 編集部 橋本 優

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 コーレル(株)は11日、ビデオ編集ソフト「Ulead VideoStudio 12」を4月末に発売すると発表した。価格は通常版が1万5540円。

「Ulead VideoStudio 12」の作業画面

「Ulead VideoStudio 12」の作業画面

 今回のバージョンは、処理パフォーマンスの向上に重きを置いて開発したという。まずMPEG-2のレンダリングエンジンを見直し、ファイル作成時のスピードがアップしている。同社によれば、現行の「VideoStudio 11」(関連記事)と比較して188%のスピードアップを実現したという(Core 2 Duo E6600 2.4GHz、2GBメモリーのPC使用時、以下の%表示は同条件)。また、プロキシファイル(編集用の一時ファイル)も、従来のMPEG-2などから独自規格のフォーマットとすることで作成時間が向上。現行バージョンと比較して359%(AVCHDのプロキシファイル作成において)スピードアップしている。さらにクアッドコアCPUの「Core 2 Quad」に対応するほか、プレビューをオフにした設定でのレンダリングスピードが35%アップしているという。

 新たな機能としては、動画に対して手書きで文字や絵を書き込める「ペインティング・クリエーター」機能を搭載。手書きで書いた文字やイラストを静止画素材として合成する「スチールモード」と、書いた文字や絵の軌跡をアニメーションとして合成する「アニメーションモード」の2種類が利用できる。ペンタブレットにも対応している。

「ペインティング・クリエーター」の作業画面

「ペインティング・クリエーター」の作業画面

ペンタブレットも使用できる

ペンタブレットも使用できる

 また、文字素材などを登録する「タイトル」トラックが1トラック追加され、複数の文字やタイトルを時間差で表示させたり、アニメーションさせたりできるようになった。例えばタイトルアニメーションを表示させながら、その下にテロップを流す、といったことが可能になっている。

タイトルトラックが2トラックになったことで、テロップとタイトルを別々に表示することが可能になった

タイトルトラックが2トラックになったことで、テロップとタイトルを別々に表示することが可能になった

 さらに、静止画スライドショー作成において顔認識機能を実装し、人の顔を中心にパンやズームの動きが生成されるようになった

 そのほか、ピクチャーインピクチャーなどを実現できる「オーバーレイトラック」にエフェクト効果を適用させたり、オーバーレイトラックのみにトランジション(切り替え効果)をかけたりできるようになった。また、ビデオクリップ単位でトリム(切り取り)が可能になるなどの機能が追加されている。

通常版のパッケージ

通常版のパッケージ

 発売されるパッケージと価格は以下の通り。

  • 通常版:1万5540円
  • 特別優待版:1万290円
  • アップグレード版:8379円
  • アカデミック版:8190円
  • ダウンロード版:9240円
  • アップグレードダウンロード版:7329円

 対応OSはWindows Vista/XP SP2で、Vista SP1についてはβ版では動作しているという。最低動作環境はCPUがPentium 4またはAthlon、メモリーは512MB、1GBのHDD空き容量などとなる。

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