コーレル(株)は6日、画像編集ソフト“`Paint Shop Pro”シリーズの最新版『Corel Paint Shop Pro Photo X2(12)』を10月12日に発売すると発表した。編集作業を使いやすくする新機能などを搭載している。価格は通常版が1万5540円。
PSP X2はアマチュアからプロ写真家まで、幅広いユーザーを対象とした写真/画像編集ソフトの最新版。基本的な画像の編集・修正作業からRAW画像への対応まで、写真/画像編集に必要な機能を幅広くそろえている。新しいPSP X2では、高度な編集操作を簡単に行なえる新機能を追加している。また画面デザインも変更され、暗いグレーを基調としたカラーリングとなった(従来型の配色に変更可能)。
新機能のひとつ“エクスプレス ラボ”では、画像を1枚ずつメインの編集画面で開くことなく、サムネイル一覧から選択して必要な修正をワンクリックで行なえる新しいインターフェースである。トリミングや回転・傾き補正、明るさ・ホワイトバランスの修正、赤目修正など、使用頻度の高い修正機能が一通りそろっている。カラーバランスの修正なども、ヒストグラムを表示してスライダーで調整するなど、単純な簡易修正機能をしのぐ充実した機能を備えている。
もうひとつの新機能“HDR(ハイダイナミックレンジ)写真結合”では、デジタルカメラでは一般的な“オートブラケット”(露出ブラケット)機能を使って撮影された露出の異なる写真を複数枚組み合わせて、陰影豊かで細部まで鮮やかな画像を生成する機能を提供する。選択された画像の中から適切な結合パターンを自動で選択できるほか、プレビューを見ながら明るさやフォーカスを自動調整できる。手ぶれなどにより画像の位置がずれている場合も、自動補正して見栄えを損なわないように結合できる。
そのほかにも、以下のような新機能、改良された機能を搭載している。
- 特殊コピーと保存
- “Office用に保存”コマンドで、画像を文書用やプレゼンテーション用など、用途に応じて自動的にサイズなどを最適化して保存する。また特殊コピーでは、サイズの大きな画像をウェブページ向けなどに自動縮小したり、サイズの大きな画像を印刷向けに拡大しつつ補正してデータをコピーする
- レイヤースタイル
- 簡単な操作でテキストのレイヤーなどに効果をかけられる
- 透かし
- 撮影者を示す半透明の透かし(ウォーターマーク)を埋め込む
- “メイクオーバー”ツールの追加モード
- 人物写真を美しく見えるよう補正する機能として、被写体をスリムに見せる“スリムモード”、充血した白目から赤の要素を取り除く“目ぐすりモード”の追加
- 編集前元画像の自動保存
- 編集した画像のオリジナルを、画像があるフォルダーの下にフォルダーを作成して自動保存する
対応OSはWindows Vista/XP(最新SP適用)。動作環境のハードウェア要件は、1GHz以上のCPU(2GHz以上推奨)、256MB以上のメモリー(Vistaの場合は768MB)、500MB以上のHDD空き容量などとなっている。
価格は通常版が1万5540円、アップグレード版が7329円、特別優待版が1万290円、アカデミック版が8379円。