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外観の魅力をこってりチェック!

これぞ究極のオールインワン! 新iMacをレビュー(前編)

2011年05月23日 12時00分更新

文● 広田稔(kawauso3

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きちんと排熱されているものの、少し熱い?

 少しだけ気になったのは、背面上部の温度だ。iMacは本体の底部から吸気して内部を冷やし、背面上部のスリットから熱を出す仕組みになっている。iMacでは、過去の機種でこの上部が熱いといわれることもあった。

 今回、27インチの上位モデル(Core i5 3.1GHz/メモリー4GB/HDD1TB/AMD Radeon HD 6970M)を用意し、27度という室温でいくつかシチュエーションを変えて放射温度計(カスタム「CT-2000」)で測ってみたが、動画のエンコードやゲームで遊んだ直後では、このスリットの表面温度が45度を超えることもあった。特に背面から見て右上の温度が上昇しがちだ。

 同じアルミ筐体のMacBook Proで、パームレストがじんわり熱いと感じるのが33度ぐらい。45度は火傷はしないにしろちょっと驚く印象だ。設置するときには、排気口を塞がないように置いておこう。

起動直後の温度

Safariで5分間Twitterを見たあとに計測

App Storeにアクセスし、1時間続けてゲームをダウンロードした状態。ちなみにファイル容量が7.7GBだったため、ダウンロードには2時間ほどかかった

DVDを30分間見たあと

QuickTime Xを使い、1分間のフルHDムービーを「HD 1080p」(H.264)で書き出した直後の温度。変換には約2分かかった

3Dゲーム「Call of Duty 4」の画質設定を最大にして30分遊んだあとの温度

 また、ハードウェアの状態をチェックできるシェアウェア「iSTAT Menus」(価格は16ドル)を使って、Macの内部温度を調べてみたところ、負荷をかけてもCPUやGPUは50度台で、そこまで高いという印象でもなかった。ファン回転数もほとんどの場合は2000回転以下で、「サー」という音が軽く聞こえるくらいで特に気にならない。

iSTAT Menusは、メニューバーからハードウェアの情報を素早くチェックできるソフト

内部温度(℃)の推移

計測部位 起動直後 5分ブラウズ 1時間DL 30分DVD再生 2分H.264エンコ 30分3Dゲーム
Ambient 20 21 29 30 28 26
CPU A 28 32 46 43 53 45
CPU Proximity 28 33 51 50 53 52
GPU Diode 34 40 59 56 56 65
GPU Heatsink 29 36 57 53 52 62
LCD Proximity 29 38 66 67 67 64
LCD Proximity 14 25 54 53 53 53
Mem Controller 29 34 54 49 52 55
Optical Drive 27 28 51 51 50 50
Power Supply 2 27 31 58 59 59 61
Primary Heatsink 26 32 54 55 55 56
Secondary Heatsink 29 45 69 68 74 75
HDD 24 24 48 56 56 58

一部だけグラフ化した

ファン回転数の推移

計測部位 起動直後 5分ブラウズ 1時間DL 30分DVD再生 2分H.264エンコ 30分3Dゲーム
CPU Fan 940 940 939 1062 1099 1413
Hard Drive 1101 1099 1098 1098 1098 1097
Optical Drive 1000 999 999 1626 1422 2645

数値については表を参照

 ちなみに15インチMacBook Pro(Core i7 2.2GHz)では、普通にウェブブラウズして原稿を書いているだけでCPUの温度が55度を超える。ファン回転数も、木の机など熱を逃がしにくい素材の上で使っていると、それだけで2500回転を軽く超える感じだ。ノートに比べれば、まだ余裕を持って熱を逃がしているといえるだろう。

 後編では、Mac ProやMacBook Proを交えたベンチマークをお届けしよう!


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