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世界初の“直視型”表示機器を開発

ついに「スーパーハイビジョン」対応液晶ディスプレーが登場

2011年05月19日 15時34分更新

文● ASCII.jp編集部

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「スーパーハイビジョン」対応の液晶ディスプレー。フルHDの16倍ということで、映像の出力にはHDMIケーブル16本を使用している 「スーパーハイビジョン」対応の液晶ディスプレー。フルHDの16倍ということで、映像の出力にはHDMIケーブル16本を使用している

 NHKとシャープは、次世代テレビ放送サービス「スーパーハイビジョン」に対応する液晶ディスプレーを開発し、その試作機を報道関係者に公開した。(プロジェクター投写映像などではない)“直視型”のスーパーハイビジョン表示装置は世界初の開発となる。

 スーパーハイビジョンはNHKが1995年から開発を始め、2020年に衛星を使った試験放送を開始予定の放送サービス。解像度はフルHDの16倍となる7680×4320ドットで、フレーム周波数は120Hz。音声は24chとなる。

スーパーハイビジョンの仕様 スーパーハイビジョンの仕様

 2002年以降、国内外でパブリックビューイングを行ない、国際標準化作業も現在進めている。なお、現状の規格ではインターレース表示だが、今後プログレッシブ表示にする予定とのこと。

左の表示画像を接写してみる(右)。駐車場に停車しているバスまで見える
手前の建物が鮮明なのはもちろんだが、後方のモヤのかかった風景のボケ味がすごい 手前の建物が鮮明なのはもちろんだが、後方のモヤのかかった風景のボケ味がすごい

 今回公開されたのはシャープが開発した85V型の液晶ディスプレーで、サイズは幅1.9×高さ1.05mとなる。解像度は7680×4320ドットで、バックライトにRGB各色のLEDを採用する。輝度は300cd/m2で、表示色数は最大10億色。

 このディスプレーの開発にあたり、シャープは自社製品開発で培った技術をふんだんに盛り込んでいる。

スーパーハイビジョンディスプレーを実現したシャープの技術

 これまでにない大きな画面に高速な信号を送るため、パネルの電気抵抗値を小さくする「低負荷配線技術」や、画素を従来のフルHDテレビの4分の1にまで小さくする「高密度実装技術」を開発。さらに、コントラストや色再現、階調を高めるために、液晶テレビ「AQUOS」で実用化されている光配向技術「UV2A」を採用し、高輝度かつ低消費電力を実現するためにLEDバックライトの制御技術も利用している。

NHKの永井研二氏(左)とシャープの水嶋繁光氏(左) NHKの永井研二氏(左)とシャープの水嶋繁光氏(左)

 NHKの専務理事で技師長の永井研二氏は、「(スーパーハイビジョンテレビが)家庭に入ることを考えると、直視型が1つのキーとなる」とし、「(今回の開発は)大変な意義がある」と述べた。 」

 また、シャープの常務執行役員で研究開発本部長 兼 知的財産権本部長の水嶋繁光氏は、「スーパーハイビジョンよりも先に高精細、大画面技術を製品化する可能性はある」と語り、今回の開発で投入した技術をフルHDテレビなどにも応用していく考えを明かした。

地上アナログ放送開始後、国産で初めてのテレビを投入したシャープ。スーパーハイビジョンテレビの製品化も同社が初めてとなるか!? 地上アナログ放送開始後、国産で初めてのテレビを投入したシャープ。スーパーハイビジョンテレビの製品化も同社が初めてとなるか!?

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