カーナビとしての機能も必要十分!
目的地を設定したら、そこまでのルートが表示され、あとは音声ガイダンスに従って運転するだけ。というカーナビ本来の機能はもちろんあるわけだが、ここにもネット常時接続の良さが活きている。
例えば、渋滞情報や駐車場の空き具合といった「VICS」を使って受信するような交通情報も、カーナビタイムなら「オンデマンドVICS」という、ネットを介した方式で取得するようになっている。VICSは通常であればFMの文字多重放送か、受信機を設置して光ビーコンや電波ビーコンから情報を受信するのが一般的であるが、FM電波の届かない地域では受信できなかったり、ビーコンの設置数もそれほど多くなかったりすることを考えると、auの電波の届く範囲でVICSが有効というのはかなり心強い。
では実際に、目的地までのルートを設定してみる。第三京浜を通り、神奈川の首都高を通り、東京湾アクアラインを通って木更津に行くルートだ。以下、写真で手順を紹介しよう。
曲がる交差点に近づけば、その交差点の名前を読み上げてくれる。読み上げる時の発音もいたって自然だ。 また、違う道に行ったときのリルートの処理も割と早い方であるように思える。
目的地には16時半くらいに到着する予定で、目的地の天気は雨、とある。目的地の天気の情報まで取得してくるとは、なんて親切なんだ。
そして車はナビの指示通りにアクアラインを通って、目的地である木更津の回転寿司「やまと」に到着することができた。時間もナビが示したとおり16時半で、天気も雨だった。
カーナビ+ネットのメリットは大いにあった
なんと言っても気になるのはauのネット接続料であるが、月額525円固定であるという。通常のカーナビであれば、1年ごとの地図更新のたびに1万円程の更新料が必要となる場合が多いが、カーナビタイムであれば地図の更新も自動的にこの料金内で行なわれ、さらにナビタイムの最新スポット情報が入手できることなどを考えると、ランニングコストとしてはかなり戦略的である。
今までもネットに接続できるナビはあったが、ネット側のコンテンツがこれだけ充実しているのは、この機種が初めてではないだろうか。ナビメーカーではなく、ネットを知り尽くしたコンテンツプロバイダーからカーナビへの「逆方向」アプローチであるカーナビタイムは、iPhoneやAndroidといったスマートフォンのカーナビアプリと、在来のカーナビとの「良いとこ取り」であり、これからのカーナビのあり方を提示しているように感じた。
この連載の記事
-
第4回
トピックス
イクリプス初のPNDの実力は!? -
第3回
トピックス
サーキットから公道まで使えるPND「SPORTS NV」を堪能 -
第2回
トピックス
CENTURYのシンプルナビ「道ナビ」を使ってドライブ! -
トピックス
PNDで春からの新生活は迷わない! - この連載の一覧へ