このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

自分好みの環境があらゆる場所で実現

USBメモリーから起動できる「一太郎ポータブル with oreplug」

2011年01月19日 09時00分更新

文● 後藤 宏

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

とっさのメモに超便利なOre Note

 一方で、一太郎で体裁を整えるまでもない、自分用の忘備メモなどを記すのに便利なのがOre Noteだ。

Ore Noteのメイン画面。縦割りで3つのゾーンに別れており、右側にはメモエディター画面、中央にメモの一覧、左側には各メモを収納しているフォルダーの一覧が表示される

 メイン画面右側の空白にそのまま文字を入力していくだけで、メモを簡単に書き込め、中央のメモ一覧にストックされていく。取ったメモは内容に応じてフォルダーで分類できる。ファイルの移動もドラッグ・アンド・ドロップでOKだ。

 またShuriken Portableや一太郎 Portableとの連携も、メイン画面右上のボタンをクリックひとつで可能。メモ書きしたアイデアを改めてきちんとした企画書に直したり、Ore Noteで下書きした文書を、そのままメールで送信したりといった一連の動作が簡単にできる。

メーラー&ブラウザーのデータ同期も簡単

 メーラーは、ジャストシステムの「Shuriken」を簡易化したShuriken Portableを搭載している。最初に手持ちのメーラーと同期させて使うが、すでに使っているメーラーがShurikenでなくても、もちろん同期させることは可能だ。メールデータのコンバート作業も、ウィザード方式で手間なく完了する。

 添付ファイルのデータなども、すべて本製品内のパーソナルデータ内に保存可能。メーラー内のアドレス帳も持ち運びもでき、どんな環境でも不便なくメールのやりとりが可能だ。

Shuriken Portableのメイン画面。スレッド表示にも対応している

母艦となるPC内にあるメールアカウントを自動で探し出し、どのアカウントのデータを同期させるか選べる

 またブラウザーは「Firefox」の簡易版Firefox Portableが搭載されている。ブックマークのほか、ウェブサイトのID・パスワードといったログイン情報も持ち運びができ便利だ。

あらかじめHTMLファイルとしてエクスポートしたブックマークをFirefox Portableにインポートする

ATOKユーザーなら手に入れる価値は大いにあり!?

 ここまで一太郎ポータブル with oreplugを紹介してきた。自分好みのPC環境で作業するために、重いノートPCをいつも持ち歩いている……という人にとっては、これはとても便利なアイテムになりそうだ。

 また、元々ATOKユーザーであるなら、出先でも自分カスタマイズの辞書が使えるというのは、使用できるアプリケーションに制限があるとはいえ、かなりの魅力だ。

 「あらゆるPC環境下でATOKの同じユーザー辞書を使用可能」+「高いセキュリティー性」+「約4GBの保存容量」ということで考えれば、1万円強という価格は十分に見合っていると言えるだろう

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ