2011年春モデルのセパレート型デスクトップパソコンは、ほとんどが第2世代Core iシリーズ搭載モデルに生まれ変わるなど、大幅な変更と性能強化が図られている。
ハイエンドミニタワー HPEシリーズ
ハイスペックな構成が可能なハイエンドミニタワー「HPE」シリーズは、第2世代Core i7/i5シリーズ搭載モデルとして「HP Pavilion Desktop PC HPE-580jp」シリーズが登場した。
HPE-580jpでは、CPUに最高でCore i7-2600(3.4GHz)を選択可能なほか、グラフィックスカードにもRadeon HD 6850やGeForce GTX 460(ビデオメモリー2GB)を選択可能など、ハイスペックな構成が可能である。地上/BS/110度CSデジタル放送対応ダブルチューナーや、320GB SSD(160GB×2)、最大16GBメモリーを搭載可能など、高性能なコンポーネントも選択できる。
また、ノートパソコン「HP ENVY14 Beats Edition」で好評を博したオーディオ機能「Beats Audio」にも対応。オーディオ出力の品質向上に寄与している。
量販店モデルは2製品用意され、主な仕様は以下のとおり。直販モデルの最小構成価格は7万円前後。
HPE-580jp 量販店モデルのラインアップ | |||||
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CPU | HDD | BD/DVD | GPU | 予想実売価格 | |
量販店モデル 上位 | Core i7-2600 3.4GHz | 80GB SSD+2TB HDD | BD | GeForce GTX 460 | 20万円前後 |
量販店モデル 下位 | 1TB | DVD | 16万円前後 |
HPEシリーズ最上位の「HPE-590jp」は、選択できるCPUが第1世代Core i7のままではあるが、最上位CPUとして6コアの「Core i7-980X EE」(3.33GHz)を選択できるなど、性能面ではハイエンドを維持している。GPUについてはHPE-580jpと同じグラフィックスカードを選択できる。直販モデルの最小構成価格は9万円前後。
AMD CPUを搭載する「HPE-560jp」は、上位のCPUはPhenom II X6 1090T(3.2GHz)、下位のCPUでも6コアのPhenom II X6 1065T(2.9GHz)を選択可能など、コストパフォーマンスの高さが魅力となっている。グラフィックスカードやストレージはHPE-580jpと同様である。直販モデルの最小構成価格は6万円前後と、6コアCPU搭載パソコンとしては破格の値段となっている。
p6000シリーズ、s5000シリーズ
低価格なミニタワー型デスクトップ「HP Pavilion Desktop PC p6000」シリーズは、上位機種の「p6745jp」として、第2世代Core iシリーズ搭載モデルがラインナップに追加された。従来からある第1世代Core i搭載モデル(p6740jp)とCore 2 Duo/Celeron搭載モデル(p6720jp)も、型番の変更と若干の仕様強化を行ない、引き続きラインナップされている。
p6745jpでは、CPUに最高でCore i7-2600(3.4GHz)を搭載可能なほか、グラフィックスカードにはGeForce GT 420やRadeon HD 6450などが選択できる(CPU内蔵GPUも使用可)。最大16GBのメモリーを搭載する構成も可能だ。直販モデルの最小構成価格は5万円前後。量販店モデルの予想実売価格は、Core i7-2600搭載モデルが10万円前後、Core i5-2400(3.1GHz)搭載モデルが8万円前後。
スリムデスクトップのHP Pavilion Desktop PC s5000シリーズでは、第2世代Core iシリーズ搭載モデルとして「s5750jp」がラインナップされた。AMD CPU搭載モデルの「s5730jp」も、若干の仕様変更の上でラインナップされている。
s5750jpはスリム筐体に、p6745jpと同じCore i7/i5シリーズのCPUを搭載可能な製品となっている。グラフィックスカードもGeForce GT 420やRadeon HD 6450が搭載可能で、性能面では遜色がない。HPE-580jpと同様に、高品位オーディオ機能「Beats Audio」にも対応する。
直販モデルの最小構成価格は5万5000円前後。量販店モデルの予想実売価格は、Core i7-2600(3.4GHz)/ダブル地デジ/BD搭載モデルが19万円前後、Core i5-2400(3.1GHz)/DVD搭載モデルが9万円前後。