このページの本文へ

JPエクスプレスが特別清算、負債は681億円

2010年10月14日 09時47分更新

記事提供:通販通信

  • この記事をはてなブックマークに追加
本文印刷
JPエクスプレスは9月22日、東京地裁へ特別清算を申請し、同30日に同地裁より特別清算開始決定を受けた。

 同社は、2008年6月に設立された宅配便事業者。2009年4月に日本通運から宅配便事業を継承し、日本郵便と日本通運の宅配便事業を統合、その事業会社として設立された。当初計画では2009年4月1日より宅配便事業を統合、初年度に取扱個数約5億2000万個、売上高約2800億円、従業員約1万1000人を予定し、「ゆうパック」と「ペリカン便」のブランド名は、2009年10月の本統合を機に新ブランド名に変わる計画だった。

 しかし、統合を見込んで設備拡張を進めたものの、取り扱い個数が旧ペリカン便のものだけにとどまったため設備過剰となり、2009年3月期の最終損益は約12億1400万円の赤字を計上。結局、本統合も総務大臣の認可が下りず再度延期となり、2010年同期の赤字額は約599億8500万円、累積損失は約612億円に達していた。

 2010年7月1日付で、ペリカン便事業を郵便事業に承継することと、4100人の従業員を郵便事業が引き受けるとの発表が行われ、清算に向けた残務処理を開始。負債は2010年3月期末時点で約681億4900万円。

 ※帝国データバンクより抜粋(http://www.tdb.co.jp/tosan/syosai/3361.html

Web Professionalトップへ

WebProfessional 新着記事