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第4世代iPod touch VS iPhone 4 ハードを徹底比較!

2010年10月06日 12時00分更新

文● 広田稔

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6.ビデオ撮影はよく見るとiPod touchにアラが

 ビデオカメラ機能の画質は、ともにHD(1280×720ドット)で撮影できることもあって、静止画機能ほど大きな差は感じられなかった。

 ビデオの圧縮方法はともにH.264で、ビットレートが10.5Mbps前後。10秒撮ると、だいたいファイルサイズは14MB程度になる。スナップビデオカメラとしてはビットレートが高めなこともあって、たいていのシチュエーションではきれいに撮れる。ただし、波や水しぶきなどのシーンをパソコンでチェックすると、iPod touchのほうがざらつきが強く感じられた。

左がiPod touch、右がiPhoneで撮影したムービーより切り出した画像(以下同)。引き気味では大差はナシ。画角は静止画とは逆で、iPod touchのほうが広角だった

背景の岩を見ると、iPod touchのほうがよりざらつきが強い

波や水しぶきは、ビデオ圧縮が苦手とする素材。ビットレートは同じ10.5Mbps前後なのだが、ビデオを取り込む時点で差がついているのか、こちらもiPod touchだけざらつく印象だ

iPod touchで撮影したサンプル。水中や水族館ではホワイトバランスを固定しないと色が安定しない。しかし、両端末とも露出やホワイトバランスは自動で設定されるため、撮っている間に色合いが変わってしまうことがある

こちらはiPhoneで撮ったもの。黄色い魚に合わせようとしたのか、iPod toichと同じように青みが強まった

ビデオ比較

上記動画はYouTubeへの投稿時に再圧縮がかかっている。

 加えて撮影していて感じたのは、iPod touchとiPhoneでは端末の形状と重さが異なるため、若干、使用感は変わってくるということ。iPod touchは軽いため、片手で数分間撮っていても重さを感じにくい。一方、iPhoneの方は側面が平らなため、やろうと思えば机の上に置いて、手ぶらでの撮影が可能だ。

片手で持っても軽いiPod touch

結論:同じスペックでも割と差がついた

 というわけで長々とiPod touchとiPhoneのハードウェアを比べてきたわけだが、スペックでは同等になっても、実際に触ってみると液晶ディスプレーやカメラで差があることがわかった。新iPod touchは、iPodシリーズの中では、アプリが扱えてカメラが付いているハイエンドの存在だが、iPhoneと比べてしまうと、なまじスペックが近いこともあって機能限定版のような印象を受けてしまう。

 ただ、液晶ディスプレーは正面から見れば変わらないわけだし、カメラもブログやTwitter用のメモと割り切れる人なら、iPod touchでも問題ないだろう。

 しかも体感速度はiPhoneと変わらないわけだ。3軸ジャイロを新たに採用し、ネットワーク対戦システム「Game Center」を最初から用意したことで、ゲームではiPhoneと同じ環境で遊べるようになった。

 カメラをフルに楽しみたいなら、撮ってすぐにインターネットに投稿できるiPhoneを強力に勧めたいが、音楽プレーヤーをメインにゲームを楽しんだり、Twitterなどのネットで話題になっているアプリを使いたいというのなら、iPod touchでも十分に活躍してくれる。ぜひiPod touch/iPhoneを手に入れて、iOSライフを満喫してほしい。


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